渡せなかったトレーナー

2017年10月28日

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大学2年生の秋。僕は、サークル内でひそかに憧れていた先輩の誕生日が近いことを知り、プレゼントを渡そうと考えました。最近、彼氏と別れたと聞いていたし、今でいうところのサプライズ、ってやつですね。さて、何をプレゼントしようか。

当時、ボートハウスを頂点に、ショップネームがデカデカと胸にプリントされたトレーナーが大流行の時代でした。ほとんどのショップが「ショップオリジナル」として作っていましたし、偽物もたくさん出た時代でした。

同じ「ショップオリジナル」でも、僕は原宿交差点の角、ラフォーレ原宿の並びのビルの2階にあった、「CREW’S」という、メンズショップのものが好きでした。シンプルなトレーナーの胸に大きくCREW’Sのロゴプリント。ここのものは、首周りが特に入念に作られており、あまりよれて伸びなかったのが気に入っていたのです。僕はこの「CREW’S」が大好きでした。

「よし、CREW’Sのトレーナーをプレゼントしよう」僕はすでにサックスに白文字とホワイトにサックス文字のものを持っていました。色まで同じペアルックは恥ずかしいので、彼女には濃紺に白文字のものをプレゼントすることにしました。

勇んで店に入ったものの、自分の欲しいものはいつもすぐに決めるのに、プレゼントとなると濃紺と決めたはずが「やはりサックスの方が似合うかな・・・うーん・・・イメージは白か??」と一向に決まりません。それからもしばらく考え、結局最初の予定通り、濃紺のサイズはSにしました。

「喜んでくれるかな」

帰り道はウキウキでした。

さて、彼女の誕生日の2週間前。「先輩、11月○日は何か予定は入ってますか?」かなり緊張していましたが、しかし何気なく、彼女に訊きました。

「えっ? 友達と約束してるんだぁ」

屈託ない笑顔で彼女が答えました。

「そうですか。 わかりました」
と、僕も明るく答えて話は終わりました。

(なんだよ!予定あるんじゃん)
なんだか悲しくなりましたが、若かった僕は誕生日当日に会えるか否かが全てと考えていたのでしょう。

結局、そのトレーナーは渡せず・・・僕には小さすぎるSサイズ・・・その後、トレーナーはどうなったかって?