スニーカー大進撃

2017年10月28日

[ナイキ] NIKE(ナイキ) WMNS CLASSIC CORTEZ NYLON 749864-717 749864-717 (バーシティメイズ/ホワイト/23)

1976年は、日本のファッションに大きな変革をもたらした年だと思います。

今に流れるファッションの大きなターニングポイントの、第1期がVANが若者向けのアイビーファッションをマーケットに投入した1959年とすれば、第2期のそれは雑誌ポパイの創刊の年である1976年だろうと思います。

その前年の1975年、「MADEinUSAcatalog」という、アメリカのライフスタイルを取り巻くウェアからギアを紹介したカタログ雑誌が人気を呼びます。この雑誌によってアウトドアライフとは?「バックパッキング」「マウンテンパーカ」「ワークブーツ」の何たるかを知った人も多かったのではないかと思います。

翌年、「ポパイ」はカタログ雑誌よりもむしろ情報誌として、そして従来のファション系雑誌に比べて「友達的な」アプローチで登場しました。

「〜はこうです」みたいな教師的なスタンスから「こんなもの見つけたんだけどさ、使ってみたら結構いいんだよね」的な、友達同士の会話のような紙面進行になります。その、独特の言い回しと相俟って、瞬く間に人気雑誌になります。

雑誌「ポパイ」の創刊はまた、「スニーカー」がそのカテゴリーを確立した年でもあったと思います。それまでのスニーカーといえば、ヨットマンスリッポンとも呼ばれた古典的なキャンバスデッキシューズのほか、ほとんど競技専用といったアディダス、オニツカタイガーのバスケットボールシューズくらいのものでした。

そのいずれも実用本位に作られており、色も白か黒、ファッション性という面ではほとんど省みられていなかったと思います。

そこへ、ポパイが「ジョギング」という、スポーツランニングとともに、「ナイキ」という、新興スポーツメーカーのナイロンコルテッツというジョギング用シューズを紹介しました。

それは明るいブルーのボディに黄色いスウォッシュ、という当時としては斬新、ド派手なデザインでした。ランニングシューズとは微妙に異なる「ジョギング・シューズ」という用途自体が新鮮なことに加え、色合いの鮮やかなこと。たちまち人気となり、ジョギングをしない人もこのナイロンコルテッツを履いたものでした。

そしてポパイはナイキのジョギングシューズのみならず、多彩なメーカーのスニーカーをひとことコメント付きでほぼ毎号紹介してくれます。

ブルックス、ニューバランス、コンバース、アディダス、リーボック、VANS・・・

そして、コンバースの「オールスターキャンバスOX」「プロ・ケッズロイヤルキャンバス」の2足を日本でメジャーにしたことで極まります。スニーカー大進撃のプロデューサーは間違いなく、ポパイであったと思います。