道路の排水計画

Nゲージ 23-227 側溝

排水計画の考え方

排水計画としては、いかなる強い降雨の場合でも完全に排水することが望ましいですが、これを完全に実施することは経済的に得策とはいえません。

道路の安全を保持し維持するために必要な排水能力は、計画道路の種類、規格、交通量および沿道の状況を十分考慮し選定する事が大切です。

個々の排水施設についても、予想を超過した降雨が発生した場合に、周辺地域に与える影響の度合いがそれ程大きくないと判断されれば、想定した規模のままで計画する事は良くある事です。

降雨確率年の設定

排水施設の規模を決定するには、まず降雨確率年を決める必要があります。

道路の路面を流れる雨水については、重要度に関係なく一律3年確率となっていますが、自然斜面などから流出する雨水を排除するための道路横断排水施設などについては、重要度別に排水能力の高さを、A(高い)、B(一般的)、C(低い)の3つに分類して、確率年の標準値が定められています。

ちなみに、Aの場合は10年確率以上、Bの場合は7年確率、Cの場合で5年確率となっています。5年確率の降雨というのは5年に一度降る確率の雨ということです。

極端な言い方をすると、5年確率を選定した場合、7年に一度降る雨は流せないという事になります。特に重要性が高い道路横断排水施設の場合は30年確率にすることもあります。

話は変わりますが、重要な一級河川の場合は、100年確率や200年確率としている河川もあります。「100年に一度発生する洪水」を考えて管理されている訳です。

計画断面の決定法 

上記で決定した降雨確率年に応じた降雨強度(1時間に降る雨の量)を用いて計画を行う訳ですが、まず計画地点に集まる雨水流出量を、降雨強度と流域面積により算出します。

そして、排水施設の計画断面を想定して、その計画断面の断面積や布設勾配などから、その計画断面で流せる可能流出量を求め、雨水流出量<可能流出量となればOKとなります。

計画するに当たっては、OKとなったうちの最少断面を採用しますが、路面排水施設では30cm×30cmの断面を計画最少断面とするのが一般的です。

また、道路横断排水施設では、維持管理上からφ60cmや60cm×60cmを計画最少断面としています。

通常、可能流出量は計画断面の80%の排水能力の値としています。

つまり、安全率を見込んでいると考えてよいです。