ファミコンソフト体験記「火の鳥 鳳凰編 我王の冒険」

2017年5月12日

この作品は、手塚治虫さんの作品「火の鳥」が原作になっています。(1987年,コナミ)

原作の「火の鳥」は1冊毎に完結していて○○編とサブタイトルが記載されています。

これらに順番(第○巻など)を設けていないのはどの作品からでも見ることができるようにとの配慮だそうです。

その原作では、現代、過去、未来とあらゆる時代を背景に書かれており、その時代背景の多さは、このゲームにも反映されています。

火の鳥 鳳凰編 我王の冒険

それではゲームの中身に触れていきましょう。

このゲームの主人公「我王」は仏師と呼ばれる彫刻家で、火の鳥の彫刻を完成させたところ、何者かに破壊され現代、過去、未来、宇宙と様々な時代、場所に持ち去られてしまいます。その我王が自分の作品を回収し、再び元の状態へ戻す、というのがこのゲームのストーリーとなっています。

実はこの作品、原作である「火の鳥」から主人公の我王を採用しているものの、ストーリーなどは関係が薄く、漫画やアニメ、映画を見ていない人でも問題なく遊ぶことができます。ただし、逆に漫画などをしっかりと見た人はところどころネタに気づくところがでてきます。従って、原作ファンの方は是非一度プレイしてみてください。

さて、一方ゲームシステムですが、このゲームは横スクロール型のアクションゲームになっています。

火の鳥 鳳凰編 我王の冒険-1 火の鳥 鳳凰編 我王の冒険-2

彫刻家であることから攻撃用のアイテムはノミ、ストックアイテムの鬼瓦を画面上に配置することで、その上に乗ることができ、高いところにも行けるようになるほか、崖下に落ちそうなときの緊急回避もできるのが特徴です。マリオがブロックを自在において進むことができる、と思っていただければ、だいたいの方がイメージできるのではないでしょうか。

このゲームはこの鬼瓦をどう使うかが重要となります。

時には上記のように踏み台として、または、落ちる直前の床として、はたまた敵の行動範囲を狭める壁として使っていくことになります。そのため、アクションゲームの中にパズルゲーム的な要素が含まれていることがわかりますね。

更にこのゲームは単純にクリアしていけば全てクリアできるわけではないです。

ノーヒントであるにもかかわらず、ステージ中に隠されているワープを見つけ、異なる時代、場所へ移動しなくてはいけません。

このゲームは全部で16のステージがあります。(ここから下はネタバレ的要素を含んでいます。未プレイの方で情報を望まない方はここから先を読むのをお控えください)

大和編が8ステージ、宇宙編が5ステージ、太古編が3ステージです。

途中までプレイした方なら「あれ?」と思う人もいるかもしれません。

各ステージは原則的に1ステージ目から順に2ステージ目、3ステージ目と進んでいき、最終ステージをクリアすると1ステージ目に戻ってきてループする仕組みとなっていますが、大和編だけ例外的になっています。

上記のように「あれ?」と思った方は7ステージ目までプレイしたあと、8ステージ目に行けずに1ステージ目にループした方だと思います。

火の鳥 鳳凰編 我王の冒険-3

大和8ステージ目は実は他の時代からのワープでようやく来ることができる特殊なステージです。

全部をクリアした人はニヤニヤしながらここまでの文章を見ていたことでしょう。

添付した画像にはそのワープゾーンの一つが写っています。

初見でこれがワープだと感じることができる人はほぼいないでしょう。

しかも似たような背景が複数あるため、どれがワープかは実際にプレイしない限りわかりません。説明が非常に難しいです。

さすがはコナミですね。

簡単にクリアはさせてくれません。

ですが、だからこそ、クリアしたときはその歓喜に包まれ、ニコニコできるわけですね。

原作を知っている人も知らない人も、アクションが得意な人も苦手な人も、ぜひ一度はプレイしてみていただきたいものです。