スパルタ指導は有効か?

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指導方法の1つにスパルタ指導があります。...といってもこれ、ネーミングからして時代に合っていないのでは、と思われるかもしれません。確かに表向き、「スパルタ指導」を売りにするのは一部の個人塾などを除くとレアケースにはなっていますが、実質的には短時間で大量の問題を解かせ、ミスをすれば繰り返し同じ問題を正解できるまで解かせるなどの「スパルタ似」の指導はたくさん行われています。では、スパルタ指導は学習成果を上げるのに有効なのでしょうか。

まず、集中力を鍛える観点からは有効です。ミスをしてはいけないという状況を作り出すことによって、1つ1つの問題に取り組む際の姿勢を改善することができます。特に、単純な問題だと気が緩んでしまう子にとっては、スパルタ指導は有効だといえます。受験の際に基礎的なミスで不合格にならないよう、しっかり鍛えておく価値があるのです。

いっぽう、スパルタ指導には子供のメンタルを破壊するリスクがあります。ミスを厳しく追及され、あたかも罰ゲームのように反復練習をさせられると、人によっては心理的に極めて不愉快な気分になってしまいます。ある程度のストレスをかけること自体は、集中力を高める効果に期待できます。しかし、ストレスが一線を超えてしまうと、そもそも勉強する意欲を失ってしまいかねません。メンタルが弱い子に対してスパルタ指導で鍛えようとするケースがみられますが、ハイリスク・ハイリターンだといえるでしょう。あくまでも、メンタルは強い(テストであまり緊張しないなど)が、ケアレスミスが多い(緊張しなさ過ぎて集中力も足りない)といった子供に使うとスパルタ指導は優れた効果を発揮します。

また、スパルタ指導で重要なのは、指導を行う講師の側が一貫してスパルタ姿勢をとり続けることです。途中で「子供たちがかわいそう」などという中途半端な同情をしてしまえば、敏感な子供が集中力を挙げられなくなってしまいます。やると決めたら鬼に徹する姿勢が教える側に求められるといえます。