艦これチュートリアル イベント限定? ~遊撃部隊~
先日、旧日本軍の沈んだ軍艦などの調査を行なっているポールアレンさんが、扶桑、山城などと思われる沈没艦を発見したニュースがありました。
そのタイミングでは奇しくも艦これでは、これらの艦が最期を迎えた海戦をモチーフとした2017年の秋イベントの真っ最中でした。なんだか不思議な縁のようなものがあるのかもしれません。
まさかポールアレンさんが艦これを遊んでるなんてことはないでしょうから、完全に偶然のなせる技、というやつだとは思いますが。(笑)
さて、艦これの2017年秋イベントはその名もズバリ、レイテ沖海戦の前哨戦という形で開催されました。
以前は、何らかの史実の海戦をモチーフにしたイベントを展開する場合にも直接その名前を出すことはなかったのですが、運営側としてはそのあたりは受け入れられる土台が出来たと踏んだのでしょうかね。
微妙な問題は残しているようにも思います。
このイベントに合わせて艦これのシステムにも、このイベント特化としか思えないようなシステムが組み込まれました。
今回はその新システム「遊撃部隊」について関連する事項をまとめます。
すべては史実の西村艦隊再現のため
遊撃部隊実装の理由のほぼ全ては、この見出しに尽きると思われます。7艦で出撃した史実の西村艦隊の再現を可能にするためでしょう。
しかも、通常ゲーム側で戦闘に使う第一部隊ではなく第三部隊でのみ7艦構成の遊撃部隊を組めるところまでの、びっくりするぐらいの運営側のこだわりが込められています。
これによって、扶桑、山城、最上、時雨、満潮、山雲、朝雲の、いわゆる史実艦7艦による攻略も可能になっています。
最終海域ではこの遊撃部隊を使うことで攻略上色々な面で有利になるような配慮が行なわれる設定となっていました。
また、2017年秋イベントの前半部分、第一から第三海域でも、レイテ沖海戦をモチーフにした設定がてんこ盛りで、運営側の並々ならぬこだわりようが伝わってきました。
遊撃部隊と新装備の組み合わせで単艦退避が可能に
遊撃部隊のシステムと合わせて実装されたのが、遊撃部隊用の指令設備という装備です。これを旗艦に装備させることで、護衛を付けない単艦退避が可能になりました。
連合艦隊のように駆逐艦の数に余裕のある艦隊構成ならば護衛付き退避は現実的な選択になり得ますが、7艦の遊撃部隊で護衛付きの退避は実用性がかなり薄くなります。
このため、やむを得ない実装だったようにも思います。
現状の艦これイベント海域では、途中で大破した艦を退避させられるかどうかで高難易度海域のボス到達率が大幅に変わってきますので、今の艦これのイベント難易度だと退避のシステムはほぼ必須といっていいものになっていますから。
ただし、単艦退避のシステムでは、単独で退避させた艦の損傷が増大する可能性があります。その代わり、大破状態で退避させてもその艦が沈むことはない、と公式側が明言しています。
万が一、単艦退避で艦が沈んだ場合には、それはバグ、ということですね。考えたくない可能性ですが、万々が一にこんな現象に出くわしてしまったら、運営に連絡すれば何らかの救済措置はあるでしょう。
ちなみに、中破状態の艦がいるときの進撃では中破艦がいきなり轟沈することはない、ということのほうは、実は未だに運営側からは公式の発表はないんですよね。
攻略Wikiなどによる膨大なサンプル数を使った検証で、それが起こることはない「はず」、とされてはいますが、未だに100%否定は出来ないちょっと怖いシステム上の仕様になっています。
特例だらけの2017年イベント
これ以外にも2017年の秋イベントは特例だらけの設定でした。
最終海域だった第四海域ではボスまでのルートのマスの数が恐ろしく多く、通常の燃料・弾薬の消費設定のままだと、ボス戦では全く火力がでず、回避も極端に低下するぐらいに、数多くの戦闘を繰り返さないとたどり着けない設定になっていました。
このため特例的に、道中の夜戦マスでの燃料・弾薬の消費が通常海域の半分に設定されていました。
その夜戦マスも恐ろしく多く、通常の設定ではボス到達率は悲惨なことになる可能性がありました。これも「警戒陣」という新しい陣形をわざわざ実装することで回避しています。(イベント終了後、遊撃部隊と併せて一時撤去されました)
警戒陣ではかなり火力は低下するものの回避率が大きく向上し、よほど乱数の出目が悪くない限りは夜戦マスをかなり安定して通過することが可能になっていました。
特定の艦にはイベント限定の火力アップ効果、いわゆる「特効」が付けられていたため、夜戦での火力計算式の違いも相まって、警戒陣を使用してもこちら側の夜戦火力、命中力がある程度維持できていました。
このあたりのバランスは狙ったものかたまたまなのかは分かりませんが、非常にうまく機能していました。
ボス戦などでは、夜戦スタートで昼戦に移行する「払暁(ふつぎょう、ふっきょう)戦」が久々に採用されています。