土圧と擁壁の安定(その2) 地震時における擁壁計画
日本は地震が多い所ですから、当然土木の世界でも地震の影響は考慮します。擁壁計画の場合は、壁高が低いL型擁壁や重力式擁壁では地震時の計算を省略出来ますが、壁高が高い逆T式擁壁や補強土壁の場合は地震時の安定計算を行うのが一般的です。安定計 ...
土圧と擁壁の安定(その1) 土圧とは、そして擁壁の安定条件とは
擁壁計画の中で「土圧」という言葉を使いましたが、土圧とは何だか分かりますか?水の場合は水圧というものがあり、プールや海の中に潜ると圧力を感じますので分かりますよね。土の場合でも同じで、土の中の構造物には土圧が作用します。土の中にある物 ...
その他の擁壁計画 石積とブロック積
石積というと、野面石や玉石をただ単に積んでいくものも有りますが、ここでは間知石を使って、宅地や河川護岸用に積んでいくものを指します。一昔前はよく使用されましたが、今はもう殆ど土木の世界では使われていません。間知石の代わりに、工場で造っ ...
土工計画について(その3)擁壁の種類と最近の採用傾向
擁壁がどんな物か皆さんもご存じだと思いますが、定義すれば「崖や盛土において土砂が崩れるのを防ぐために設置する壁状の構造物」という事になります。
急峻な地形の山岳部などで盛土法面では処理出来ない箇所や、平地部でも用地の関係で ...
土工計画について(その2)切土による計画
切土による計画とは、山などを掘削して道路を造る事ですが、その掘削する時の切取り勾配(切土法面勾配)をどうするかで工事費が大きく違ってきます。一般的には山の何箇所かをボーリング調査して、地質状況(岩盤の有無や硬さ)を確認してから決定しま ...
土工計画について(その1)盛土による計画
例えば平坦な土地に盛土をして道路を造る場合、下から順に土を敷均し転圧して築いていきますが、盛土を構成する主要部分を「路体」と呼びます。
路体は路床を支えるもので、自重による崩壊に対して安全でなければいけませんし、平坦な土地 ...
トンネル設計は専門的な知識が必要
道路トンネルも道路の一部分ですが、建設コンサルタントの中でもトンネル計画に従事している技術者は少なく、かなり専門的な分野になります。
トンネルを計画するに際しては、地山条件調査(地形、地質、水文)、気象条件調査、立地条件調 ...