「マンガの王様」石森章太郎 私の青春時代のヒーロー

2017年10月28日

幻魔大戦 全20冊合本版<幻魔大戦> (角川文庫)

【私の青春時代のヒーロー】

石森章太郎は私の青春時代のヒーローの一人です。私にとっては、石ノ森ではなく石森章太郎こそが最も好きなマンガ家なのです。石森章太郎の描くSFマンガは、少年だった私の心を揺さぶり、強い影響を与えました。今でもSF映画が好きなのはその影響でしょうし、そんな楽しみを私に与えてくれた石森章太郎には感謝しています。

【貸本屋での出会い】

私が小学生の頃は、近所に貸本屋が有りました。はっきりと覚えていませんが、10円か20円くらいで一冊のマンガ本が借りられたはずです。今はTSUTAYAとかが有り便利ですが、その当時は個人の本当に小さな貸本屋です。あばあさんが一人でやっていました。そこで出会ったのが石森章太郎のSFマンガです。今思うと、私の人生の中での出会いで、重要な出会いの一つだったと言えるでしょう。

【初めて読んだ作品】

最初に読んだのは、「幻魔大戦」というSFマンガです。それで病み付きになり、その後、「ミュータントサブ」や「アンドロイドV」「サイボーグ009」「さるとびエッちゃん」等を読みあさりました。中学や高校になると部活とかで忙しく、少し熱が下がりました。貸本屋が時代と共に無くなったのも影響が有りましたかね。

【大人になり単行本を収集】

働き始めると同時にまた熱中し、今度は普通の本屋を回り単行本を買いあさりました。自由に使えるお金が出来たので、単行本集めにお金を使っていましたね。結婚するまで集めていたので、だいたい150冊くらいは集まったと思います。でも、子供が出来て引越しする時に、奥さんから邪魔と言われて泣く泣く手放しました。「青春をかけて集めた物を、何という事をしたんだ俺は」と今になって後悔しています。

【マンガの王様】

手塚治虫が「マンガの神様」と呼ばれたのに対して、石森章太郎は「マンガの王様」と呼ばれました。手塚治虫がその才能に嫉妬した石森章太郎ですが、1998年の1月に亡くなってしまいました。くしくも今の私と同じ年齢である60歳でした。そんな青春時代のヒーローである石森章太郎の事を、彼の作品を中心に書いてみたいと思います。興味が有りましたら読んでみて下さい。