セクシュアルマイノリティはどんなことで困ってる?トランスジェンダー・性同一性障害者編

私、わたし―ろう者で性同一性障害27歳の心の葛藤

身体の違和感と苦痛

トランスジェンダーや性同一性障害者の人たちの困りごとを見ていきましょう。

トランスジェンダーや性同一性障害者の人たちの困りごとに身体への違和感があります。自分の身体でありながら自分の身体ではないような感覚があります。生まれ持った身体の性器への強い拒否感がある人もいて、トイレに行くことがとても嫌だと感じる人もいます。男性に生まれたトランスジェンダーや性同一性障害者なら、頭髪を短くすることや声変わり、男子の制服・男性向けの衣類や下着を着ることに苦痛を感じる人もいます。

変化が目に見えるので「目立つ」

例えば、それまで短髪だった男性が髪を伸ばしはじめたり、小物(ハンカチなど)を女性らしいものにしたりすると気づかれやすいですよね。このように心の性に身体や身の回りのものを合わそうとすると、変化が目に見えるので、他人に気づかれやすいです。ここはゲイと少し違うところかもしれませんね。

仕事での困りごと

異性愛で生れた時の性別に違和感が無い人はあまり感じないかもしれませんが、生活するうえで性別はとても重要なものになってきます。

戸籍の性別を変更していない状態の時に、外見は身分証と異なる格好をしているとなかなか仕事を見つけることが難しいです。どちらの性別で応募していいのかと迷ってしまいますし、応募できてもなぜ身分証と外見の性別が異なっているのかという説明が毎回必要になってきます。そうなると毎回カミングアウトせざるを得ない状況になるので偏見や差別にも遭いやすくなってきます。

運よく仕事につけたとしても、トイレや更衣室など職場の協力や理解がないと仕事を続けにくかったり、嫌がらせを受けたりすることもあります。

仕事についていて性別を変えようとするときも、トイレや更衣室を変更できるのか、名前を変更した後はどう呼ぶのか、など色々と大変です。また好気の目にさらされることもしばしばあるでしょうし、解雇などの差別もあります。

外出先で

ここでもやはりトイレの問題が大きいです。身体を心の性別に合わせておらず、髪型や服装だけを合わせている場合、男性用か女性用、どちらのトイレに入ればいいか困ることがあります。また心の性と異なるトイレを使用することに苦痛を感じる人もいます。そういった場合、外出先でのトイレの問題に悩まされます。例えば多目的トイレの場所がある場所を覚えたり、事前に把握したりして外出する必要があります。また外見でゲイよりは「見えやすい」トランスジェンダーや性同一性障害者ですが、なぜ(健常者であり子供連れでもない人が)多目的トイレを使用しているのか人の目が気になる場合もあります。

また戸籍の名前を変更していないとき、外見の性別と健康保険証の名前が違っていたり、ユニセックスな格好をしているため性別が分かりにくかったりした場合、病院の受付で名前を呼ばれると、周りの反応が気になる時があります。女性の格好をしていて、受付で男性の名前を呼ばれるなど考えると、病院にも行きづらくなります。