ファミコンソフト体験記「スイートホーム」

今回紹介するゲームはこちら!「スイートホーム」です。

この作品は伊丹十三さん総指揮のもとで作成されたホラー映画「スイートホーム」(監督:黒沢清さん)をゲーム化したものです。この頃はアニメのゲーム化に加えて映画やドラマのゲーム化も行われていて、ゲームが子供だけのものではなく、大人も巻き込んだものにシフトしていきました。

原作である映画「スイートホーム」には伊丹さん本人が出演しただけではなく、山城新伍さんや宮本信子さんの他、今ではキャスターとして活躍している古館伊知郎らが出演していて、豪華キャストのもとで作成されました。当時は人間の体が溶けていくシーンを表現したということでその表現技術が話題になるなど、ホラー映画ファンの中では評価の高かった作品です。

スウィートホーム

さて、そのゲームがこの作品なわけですが、ゲームシステムは謎解き型ではありますがRPG的要素も多分に含まれた作品となっています。むしろ、RPGが主でその中に謎解き要素が多く盛り込まれている、といった具合でしょうか。

主人公キャラは最初5人ですが、戦闘により死亡すると復活ができなくなり、人数が少なくなる→アイテムを所持できる絶対数が少なくなる→攻略が難しくなる、といった影響をうけます。さらには最終的にエンディングにも影響します。

スウィートホーム1

アイテムは各キャラクター固定のアイテムが一つ、選択自由なアイテム枠が二つ、武器のアイテム枠が一つの合計4つを持ち運ぶことができます。当然アイテム枠としては非常に少なく、よく考えて物を運ばないとゲーム進行の効率が落ちるだけではなく、下手すると進行できない状況に陥ることもあります。各キャラクター固有のアイテムは代替品が後々登場しますが、それが登場するより前にキャラクターが死亡してしまうともう先に進めなくなるなど、デストラップも満載です。

様々なトラップも待ち受けます。

床の裂け目に板を乗せてキャラクターを渡らせますが、この板もアイテムです。

丈夫な板とボロボロの板があり、ボロボロの板を使用していた場合、一定の回数を超えて使用したときに板が壊れます。普通のゲームであれば壊れて使えなくなった、程度でしょうが、このスイートホームではそうはいきません。

板を渡してその上を歩いているときに壊れるわけですから、キャラクターが裂け目にはまってしまいます。他のキャラクターが某ドリンク剤のCMのように「ファイトー!いっぱーつ!」的なノリで救出しないといずれは力尽き死亡してしまいます。これはゲーム内のトラップの一例にすぎず、実際のゲームには数多くのトラップが待ち構えています。

どうすれば乗り越えられるのか、だけではなく、どうすれば「安全に」乗り越えられるのか、リスクを低減させる考え方が重要になります。

RPGのようなシステムを採用しているため、当然戦闘もあります。

スウィートホーム2

各キャラクターの攻撃力には物理攻撃力と霊的攻撃力の2種類があり、その敵によってどちらの攻撃力が適用されるか変わります。重いオノを持っていたところで人魂のような霊的な相手には通用しないといった具合です。霊的な敵にはやはり「魔除け」であったり「銀」であったりが効果覿面です。また、魔法のような位置づけで「こころのちから」というものがあります。これは戦闘で使うだけではなく、謎解き時にも使われ、一般的なマジックポイントと同様、使ってしまうとどんどん減っていってしまうため、回復アイテムも重要になります。普通のRPGとしてこれだけの要素を含めただけでも十分楽しめるゲームだと思いますが、これに謎解き要素が加わり、かつ映画としてその知名度を掲げたバックデータにより、かなり面白い作品になっています。

ストーリーは映画と似て非なるものといったところでしょうか。

オープニングは映画とほぼ同様です。

そのオープニングの最中に屋敷に閉じ込められるといった設定はゲーム故のオリジナルになっています。そこで、閉じ込められた主人公たちが屋敷脱出を目的に屋敷の中の謎に挑む!といったストーリーになっています。

脱出路を探すために近場から屋敷の探索を始めていきますが、その最中、フレスコ画を見つけ、カメラに収めていくことで脱出のヒントを見つけるとともに、屋敷の主である間宮一郎を襲った過去の悲劇についても明らかになっていきます。

プレイヤーはこの脱出路と屋敷を取り巻く悲劇の両方を知りつつ、ゲームをクリアしていく、そんなゲームです。

スウィートホーム 3

しかしながら・・・。

こんな山奥に豪邸を建てて、かつ、ゲームのためとはいえ、広大な地下、暖炉の奥にある迷路、カヌーがないと渡り切れない庭の池(?)・・・。普通の家じゃないですよ・・・?

このゲーム、特にシステム面で独特な部分が多いため、たくさん紹介したい内容があるのですが、ここから先は皆さんの実際のプレイでお楽しみください!