若鷹軍団Hawksの軌跡~工藤ホークス1年目の戦跡(投手編)

2017年10月28日

パ・リーグ優勝記念 福岡ソフトバンクホークス2015シーズンDVD ホークス連覇への道~熱男2015

投手陣に関しては、工藤監督が投手出身で理論派の名投手だったので、昨年よりもレベルが上がったと思います。特に先発投手たちが工藤監督の教えを受けて成長しました。中でも武田がエース級の活躍をしたのが大きかったですね。13勝(6敗)を挙げてパリーグ制覇に貢献し、CSや日本シリーズでは第1戦を任されて見事に勝利投手となりました。昨年までは四球で崩れる事も有りましたが、今シーズンはフォームのバランスが良かったのか何かを掴んだのでしょうね。来シーズンは開幕投手かもしれませんね。

次に助っ人外国人のバンデンハークの活躍が凄かったですね。怪我の影響や外人枠の関係で、開幕から2か月半は2軍暮らしでしたが、めげる事なく調整を続けて、6月14日の広島戦で初勝利を挙げると、9連勝して優勝に大きく貢献しました。CSや日本シリーズでも武田に続いて登板し、負けることなく2連勝し連勝記録を11に伸ばしました。ストレートが150キロ超と速いうえ、変化球のコントロールも良く身長も高い事から、なかなか打てない投手だと思います。昨年ホークスを退団した、小林 至球団統括副本部長が「来年はバンデンハークが投手陣の中心になる」と話していましたが、出遅れたとはいえまさしくその通りになりましたね。

寺原の復活も大きかったと思います。今年の寺原は、力が抜けたフォームで良いボールを投げていましたね。膝を故障して、膝に負担のかからない投げ方を模索して、今シーズンのフォームを手に入れたと思います。大隣のピッチングスタイル等も参考になったのではないでしょうか。寺原も一時は8連勝して、バンデンハークと共に貯金を増やしました。寺原は中継ぎも出来ますので、寺原の復活は非常に大きかったですね。

最後はやはり抑え投手のサファテの存在でしょう。今シーズンは非常に安定していました。最後にサファテがいる事で、「9回を消せる」と工藤監督が言っていましたね。昨年は調子を落として打たれた時も有りましたが、今年はそんな事が一度も無くセーブを稼ぎまくり、43イニング連続奪三振の日本記録も作りました。来年以降もまた新たに契約を結んだ様ですし良かったですね。

その他、先発投手ではエースの攝津が調子が上がらずに、二軍落ちも経験しましたが、何とか10勝を挙げて5年連続で二桁勝利を達成しました。外国人のスタンリッジも、終盤はバンデンハークの活躍で登板数が減りましたが、昨シーズンの11勝に続き二桁の10勝を挙げています。いずれにしても、工藤監督がことある毎に選手との会話や助言を与えてことで、先発投手から中継ぎ投手そして若手投手まで、十分に力を発揮したと思います。