土木技術者という職業が若者から敬遠される理由
建築士はカッコいい?
建築士は名前が売れている人が結構います。そういう人はモテるかもしれませんね。クラブとかに飲みに行って「建築の設計事務所をやっている」なんて言ったら、女の子が寄って来そうです。建築の場合は芸術的なセンスも必要ですので、建築設計をやっている人はそういう雰囲気があります。
土木技術者には芸術的なセンスなんて必要ありません! いろんな仕様書や基準書に精通してればこと足ります。また、土木工学は経験工学ですので、いろんな経験を積むことで成長していきます。そんなこともあり若手が育たないのかもしれませんね。
土木技術者は単身赴任も多い
例えば道路やダムを建設しようとした場合、完成するまでには何年もかかりますので、やむを得ず単身赴任する人は多いです。日本国内でもそうなのですから、世界中で活躍している人たちは言わずもがなです。
設計に従事している建設コンサルタントの人はそうでもありませんが、中には施工管理といって、現場に出て工程管理や品質管理の仕事をしている人がいます。そういう人はどうしても単身赴任になりますね。
また、一時期は建設コンサルタントの倒産も多くて、再就職のために仕方なく県外の企業に勤めることになった人たちもいます。こんなところも若い人たちから嫌われている原因かもしれません。
建設コンサルタントは残業も多い
設計業務に携わっている、建設コンサルタントの人たちの殆どは残業の毎日です。委託を受けている業務に工期がありますので、工期前は仕方ないとしても、まだ日にち的に余裕のある場合でも、中間的な打合せ協議が設定されますので、それに向けての資料作りなどで忙しいです。
また、チーム全体で何本かの業務を受け持ちますので、あれもこれもしないといけない状況になり、夜遅くまで、時には日付が変わる時まで残業することは日常茶飯事になっています。
これもまた、若い人が寄り付かない原因のひとつでしょうかね。