道路の舗装計画(その1)

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アスファルト舗装とコンクリート舗装

道路舗装はアスファルト混合物により行うのが基本です。ただ、道路の中でもトンネルの中だけは、セメントコンクリート舗装となっています。どうしてかと言うと、コンクリート舗装の方が強度に優れているからです。トンネルの中は維持補修が難しいので、強度的に強いコンクリート舗装が採用されています。ただ、コンクリート舗装の方が工事費は高くなります。また、コンクリート舗装の場合はアスファルト舗装と違って白いので、暗いトンネルの中でも都合が良いですね。

一方、アスファルト舗装の場合は、維持補修が簡単ですし工事費も安価なので、一般の道路ではアスファルト舗装が採用されています。

アスファルト舗装の厚さと構成

アスファルト舗装の場合、その厚さを決める基準は、大型車交通量と路床の強度になります。もちろん交通量が多い方が厚くなりますし、路床の強度が低い方が厚くなります。交通量が多い方がという事は、都市部の国道などの方が、地方部の県道などより厚くなっていると言って良いでしょう。路床の強度が低過ぎる場合は、路床を改良するなどして強度を増し舗装厚さを決定します。

舗装の構成は、アスファルト混合物の層と路盤の層からなっていて、アスファルト混合物の層は、交通量が少ない場合は、表層のみとなり、多くなるにつれて表層+基層、表層+中間層+基層の様に2層及び3層仕上げとなります。

路盤層は、薄い舗装で済む場合は上層路盤の1層だけの時も有りますが、基本的に上層路盤と下層路盤からなります。交通量が多く、路床強度も低い場合は、下層路盤とは別に上層路盤を2層にする時も有ります。

上層路盤の材料としては、粒度調整砕石と言って、砕石を砕いた後で締固めに適したものとするために、粒度を調整して粒度分布を良くした砕石を使う事が多いです。下層路盤の材料は、クラッシャーランといって、クラッシャで割りっ放しにした砕石を使う事が多いです。