道路の舗装計画(その2)
排水性舗装
最近の高速道路では、その殆どが排水性舗装を採用していますし、一般道でも積極的に排水性舗装に変更されている箇所が多いです。
排水性舗装とは何かと言いますと、雨水を舗装の中に浸透させ、浸透した雨水をそのまま側溝に導いて排出させることが可能な舗装の事です。
二層目は不透水性な層とし、その上の一層目を空隙率の高い多孔質なアスファルト混合物とする事で、一層目を浸透した雨水は、一層目と二層目の間を流れて、排水性舗装に対応した側溝に流れ込む方式です。
二層目以降には雨水を浸透させないようにする事が大事です。
もし浸透させると路床に水が入り込むので、路床の強度が落ちます。
排水性舗装にする事で、路面の水溜りが解消され、自動車による水跳ねや自動車のスリップ事故を減少出来ます。
透水性舗装
排水性舗装と似たような舗装で、透水性舗装というものが有り、歩道の舗装によく使用されています。
雨水を浸透させる方式は同じですが、透水性舗装の場合は側溝などに導く事をしないで、土の中にも雨水を浸透させます。
車道と違って歩道の場合は、路床という概念が有りませんし、また車両荷重も掛かりませんので浸透させてもOKという事です。
カラー舗装とすべり止め舗装
両者とも表層の上に仕上げますが、カラー舗装は表層面に、カラーコーティング材を貼り付けたり、塗料を吹き付けたりする簡単なもので、主に通行する車線や進行方向を明確するために施工されます。
最近は歩道が無い場所で、路肩部分をカラー舗装化して歩道に供している事が多いですね。
すべり止め舗装は、塗料を塗布する際に骨材を散布して路面に固着させ、すべり止め効果を持たせたもので、急な下り坂や曲線半径が小さい区間に採用して、減速を即しスリップ防止に役立たせるものです。
両者とも舗装の必要厚さには含まれず、舗装の強度には関係しないもので、安全対策の一環として施工されるものです。