なぜ韓流・華流ドラマや映画をお勧めするのか

2020年7月8日

韓流ぴあ 2016年8月号

まずは、日本に入ってくる、という点です。韓国・台湾ドラマや映画もすべてが日本に入ってくるわけではないでしょう。字幕を付けたり、吹き替え台本をつくったり、声優さんによる吹き替えをしたり、配信会社の人が何を配信するかを決めて、使用料も必要だったりするかと思います。日本に入ってくるものはある程度、現地で人気が出ている作品だったり、任期の俳優やアイドルが出演しているものだったりしているものだったり、日本の人に好まれそうなものが選ばれたりしていると考えていいのかもしれません。そう考えれば、日本のあまたあるドラマの中からお気に入りの作品を見つけるよりは、少しは効率的にお気に入りのドラマを探すことができるでしょう。また、過去の作品を含めれば、名作・人気作など種類はたくさんあります。過去の作品はもう完結している作品ですから、あらすじを読み視聴するかどうかを決めるのも手かもしれません。(どうぞネタバレにならないようにドラマ本編を楽しめる範囲で読んでみてください)

そして、海外のドラマということで、やはり韓国・台湾の現在の文化や言葉、教科書では学べない流行している言葉遣い(英語でいうスラングなど)、を知ることができるというもの魅力的でしょう。耳が慣れてくるので、初めは聞き取れなかったものも、後で改めて学習するときに役に立つのではないでしょうか。更に、短い会話を覚えられるのもメリットとしてあるでしょう。「ごめんね」は韓国語だと「ミアネ」で、台湾のドラマだと「ドゥイブーチー」(と聞こえます)。そういった短い会話を覚えていくと、観光地で韓国や台湾の方とお会いしたときや、海外旅行に行って現地の人とお話するときに便利かもしれませんね。

次に歴史が知れるという点も韓流・華流ドラマや映画を見る際のメリットです。とくに韓国ドラマに言えることなのですが、昔のその国の政治体制や、役職名を知れることも興味深いです。後で具体的に書きますが、例えば、日本で圧倒的な人気を博した「チャングムの誓い」の中で出てきた女官の役職である「尚宮(サングン)」という役職が一気に知られるようになりました。このように、今まで知らなかった海外の歴史や役職名を知れることは楽しいですよね。そして、この時代は日本だと何時代なのかな、この役職は日本だとなんていうのだろう、など日本史の勉強にもつなげられます。是非歴史の勉強にも利用してみてはいかがでしょう。

更に、海外のドラマで「日本」が出てくると嬉しいです。例えば、エンディングを見ていて、携帯電話やカメラが日本の物だったり、ドラマ本編の重要なシーンのトラック(車)が日本のメーカーだったり、日本のブランドの化粧品メーカーの店舗が映っていたり、日用品として洗顔料が日本の物だったり、出張先が日本だったり。このように韓国や台湾のドラマでは日本がよく出てきます。そういう時とても嬉しくなりますよね。ただ、倭寇など歴史の認識のズレや日本人が敵役だったりすることがあります。そういう時はあくまでフィクションで、歴史にも認識のズレがあることを覚えておく必要があるでしょう。

次に韓流・華流のファッションやメイクも見れるという点でしょうか。韓国のメイクは独特なものがありますが、韓国メイクはBBクリームなど日本でも人気の物がありますよね。好みの色や好まれる服装など違いはあるかと思いますが、参考にしたりまねできるファッションやメイクはたくさんあるでしょう。台湾も暑さゆえか、とてもカラフルで元気なファッション、メイクが盛りだくさんです。日本ではまだまだ未知の領域かもしれません。是非ドラマとともに楽しんでください。

そして、何よりも魅力的なのが、まだメジャーでない、有名でない役者を見られる点でしょう。K-popなども日本ではメジャーですが、まだまだ知らないグループを応援するのも楽しいでしょう(残念ながら私はK-popにあまり興味がないので詳しくないのですが)。同じように役者さんもメジャーな方を応援するのも楽しいですし、まだ日本では知られていない役者さんを応援するのも魅力的でしょう。華流の役者さんや作品は韓流に比べてまだまだ日本ではマイナーな存在です。新しい役者さんを見つけるにはうってつけですし、楽しみも増すと思います。

是非、韓流・華流の世界へ一歩踏み出してみませんか?