全国特産品味めぐり 伊豆七島 神津島 たかべ

TOKYO ISLANDS 島もよう 大島/利島/新島/式根島/神津島

私の知人は30年ぐらい前の当時20歳だったころ、夏休みに初めて伊豆七島の神津島に旅行にいき、島を取り囲む海の美しさに感動し、魚釣りの醍醐味を覚え、それからほぼ毎年夏に神津島に行っています。彼のお土産はきまって「たかべ」という魚で、毎年いただいてます。その味は、こんな美味しい魚があったのだと思い知らさせれる驚きです。

魚釣りが好きな人はこのさかなの名前は知っていると思いますが、一般的にはそれほど知られてはいないようです。それは獲れる時期が限られていることと量もそれほど多くなくスーパーに並ぶことも多くないからです。神奈川、千葉などの港から船で出て行って、たかべを釣ることもできますが、その味は評価されていません。やはり、本当に美味しいのは神津島辺りでとれるたかべです。関東では上質のたかべは高級魚として扱われてます。

たかべは、たかべ科の小型の魚で、神津島でとれる大型のたかべでも体長20cmほどです。たかべは、夏が旬で、7月~9月は産卵期となり、脂が非常によくのっています。夏休み、観光客でにぎわう神津島の旅館や民宿では、たかべのお刺身はじめたかべ料理がたくさん出てきます。初めての方はその美味しさにとてもびっくりするでしょう。しかも栄養価が非常に高いのです。人間の細胞を予防するビタミンEが豊富に含まれてます。また血中のコルステロール量を下げる。体にもとっても健康的な魚なのです。

どうやって食べるを美味しくいただけるか。それぞれの魚種を味を知るなら刺身がいいでしょう。夏の伊津諸島に行くとたかべのおいしい刺身を食べることができます。次にたかべを堪能するには、塩焼きです。丸のままのたかべに塩を振りかけ焼き上げる。白身の身が実にふっくらと焼き上がり、白身系だが脂があるのでパサパサ感が全くなく実に旨みが濃厚です。

夏の一時期にしか食べることができない。旬を感じる贅沢な味わいのたかべ。魚好きなら絶対満足すること間違いありません。一度ぜひご賞味を。