艦これチュートリアルその22 ~基地航空隊~

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2016年春イベントで、地上基地から出撃して攻撃などを行なうことが可能な「基地航空隊」が実装されました。これにより、空母の先制航空攻撃よりもさらに前に航空戦のフェーズが発生して、敵艦隊に打撃を与えたり、敵航空戦力を削ぐ、といった使用方法が可能になりました。

実装時にはバグを抱えていて基地航空隊の火力がほとんど出ない状況があり、その後の修正で基地航空隊が機能するようになったものの、地上型の敵に極めて強力な威力を発揮するようになり、場合によっては1撃でボスを屠るほどの猛威を発揮しました。

このため、春イベント後半で出ていた火力が、本来の仕様のものか疑問も残る形になってしまいましたが、それでも極めて有効な攻撃手段が一つ増えたことに違いはありません。

現在のところ、まだ通常海域では使用できる場所がありませんが、今後のアップデートで基地航空隊を使える海域が実装されるものと思われます。

今回はこの基地航空隊を少し詳しく見ていきます。

・構成

基地航空隊は2016年春イベントを順調にクリアすると、3つの航空大隊が使用できるようになります。1つの航空大隊は4つの中隊で構成され、1つの中隊に偵察機系の機体は4機、偵察機以外の機体は12機を組み込むことが出来ます。

組み込んだ機体を基地航空隊から外すと、その機体は「配置転換中」のステータスになり、20分間使うことが出来なくなります。

また、機体を基地航空隊に配備するだけでボーキサイトを消費するシステムになっています。このため、機材の入れ替えをしているだけでどんどんボーキサイトを消費していきます。配置転換は最小限になるよう気をつけましょう。

・運用

基地航空隊は地上基地から発進しますので、もちろん艦隊に随伴することはありません。艦隊司令部から運用の指令を出すようなイメージで運用を行ないます。

基地航空隊への指示には以下の5つのパターンがあります。

  • 待機
  • 出撃
  • 防空
  • 退避
  • 休息

それぞれについて少し詳しく見ていきます。

– 待機

文字通り基地航空隊の機体を基地で待機させ、何もさせないモードです。敵の空襲が発生した場合には被害が出ます。

– 出撃

艦隊が進攻するマスいずれかに基地航空隊を出撃させることが出来ます。出撃先の決定は羅針盤を回す前に目的のマスをクリックすることで行ないます。

この際、「戦闘行動半径」(航空機の航続距離的なもの)が問題になります。「戦闘行動半径」が届かないマスには基地航空隊を出撃させることが出来ません。ただし、航空中隊の中に1つでも「戦闘行動半径」が目的のマスに届く機体が入っていれば、中隊すべてで攻撃を行なわせることが可能です。

通常は航続距離の長い陸攻を1つ入れておくのが良いでしょう。

基地航空隊ありの戦闘では、戦闘の進攻は以下の順番になります。

  1. 索敵
  2. 基地航空隊の攻撃(最大3回)
  3. 第一艦隊の航空隊の先制航空攻撃
  4. 支援艦隊の攻撃(支援を出した場合のみ)
  5. 先制雷撃
  6. 砲撃戦
  7. 雷撃戦
  8. 夜戦

基地航空隊の攻撃でも、敵の対空能力により撃墜は発生します。強力な対空カットインを持つ敵艦がいたり、制空値が非常に高い敵だったりする場合には、基地航空隊の攻撃が不調に終わったり、場合によっては攻撃機が全機撃墜される可能性もあります。

ただし、上手く攻撃が通った場合には、地上タイプの敵には極めて高い攻撃力を発揮します。

出撃のコストとしては、陸攻は1機あたり弾薬8・燃料18を、それ以外の機体は弾薬8・燃料12を固定で消費します。これらに加えて、空襲による基地の被害で燃料を消費し、撃墜された機体があれば補給時にボーキサイトも消費します。

基地航空隊の攻撃力は高いのですが、その分、それなりのコストもかかることは覚えておきましょう。

– 防空

基地の空襲に対抗する手段が基地航空隊を防空で出撃させることとされています。

ただ、防空の指示で基地航空隊を出撃させても、基地空襲による被害をゼロにすることは出来ず、被害の軽減率も低めの印象です。結局は防空で航空隊を出す云々よりも、今は、乱数のばらつきの影響の方が大きい雰囲気です。

使いどころは微妙に難しいモードです。ただ、今後、修正が入る可能性はあります。

– 退避

基地航空隊を基地から攻撃を受けない空域に逃がすモードです。航空隊に被害は及ばず、基地航空隊の熟練度を守ることが出来ます。

その代わり、基地の被害はしっかりと発生し、資源の損害は大きくなります。

– 休息

基地航空隊の疲労の回復が早くなるモードです。空襲を受けると基地の被害は拡大し、資源に大きなダメージを受けます。

資源の備蓄が自然回復量以下になっている場合には、このモードを使うとボーキサイトの自然回復量が大幅に減少します。

こういったデメリットもありますので、使いどころには気をつけなければなりません。

・補給

基地航空隊の補給は、通常の艦隊の補給画面とは異なります。

一見出撃の流れに思える箇所に補給の画面があるため、ちょっとわかりにくく、慣れるまでは補給を忘れて出撃させかねないような形になっています。基地航空隊の補給画面の入り方はしっかりと覚えておきましょう。

補給では失われた機体の分の燃料とボーキサイトが必要になります。今のところ機体の種類には依存せず、撃墜された機数にのみ依存しています。

・敵空襲

基地航空隊を使える海域では基本、敵からの空襲が発生します。航空基地が敵航空機の爆撃を受けるイメージです。この際、基地の備蓄資材がダメージを受けます。

ダメージ量はランダムで、基地航空隊を「防空」モードにしておくと仕様的には基地の被害を軽減できるはずなのですが、2016年春イベントでは「防空」の効果が微妙で、バグで効果が発揮されていなかった疑いも出ています。

少なくとも2016年春イベントでは基地航空隊を「防空」にする意味はほぼなく、基地航空隊は攻撃に回す方が戦果を上げやすくなっていたのは確実でした。

今後の修正待ちの部分かもしれません。

また、被害の内容によっては、基地航空隊の機体にも被害が及ぶことがあります。

・基地航空隊の使いどころ

基地航空隊の使い方のとしては、第一航空隊に艦戦を多めに、が基本となります。第二、第三に行くに従い攻撃機(陸攻または艦攻)を増やすと言う形です。

基地航空隊を全部攻撃機で構成すると攻撃力自体は上がりますが、航空隊を出すマスの敵の艦載機や対空能力によっては、攻撃機がバタバタ落とされることがごく普通に起こります。

適度に艦上戦闘機を混ぜる形にするのが無難な構成となります。

また、基地航空隊の攻撃が最初に発生することを利用して、強力な航空火力を持つ敵の攻撃機を狙い撃つ構成も取れます。その場合には、基地航空隊をすべて艦戦で構成してしまうことも考えられます。

味方対空カットインなどとの合わせ技で、空母棲姫クラスの強力な航空火力を持つ敵を完全に無力化することも可能になります。