全国特産品味めぐり うなぎ蒲焼

イチミツボシ うなぎ蒲焼のたれ 120g×4本

今や本当に高級料理となってしまったうなぎ蒲焼は日本では実に室町時代には調理し食べていたと言われています。江戸時代に入ってからうなぎ蒲焼のお店も流行し江戸前で取れるうなぎが美味しく貴重され庶民の味として親しまれていました。江戸の濃い味付けと関西の薄い味付けはこのころに始まったとされてます。同時に料理方法も武士の町背開き(切腹を嫌った)と商人の町の腹開きと捌き方に大きな違いが出てきたのもこの時代です。さらに関東風は蒸しの工程を入れて焼き上げるのに対し、関西風の自火焼きによる調理方法がそれぞれの蒲焼の味の広がりを作り上げ全国的に人気の料理となってきました。

関東ではもちろん関東風の背開き、串さし、蒸しをいう蒲焼が一般的でとても馴染みもあり、その調理において各店の職人が味にこだわりをもって蒲焼を仕上げている。そんな中、食通が集まる銀座に関東風でも関西風でもないうなぎ蒲焼点が注目されています。その店の名は「ひょうたん屋」。銀座に2店舗構えています。捌き方の特徴は、関東風の背開きでありながら蒸さずに焼く。この調理方法は他にはない独自のやり方です。

お店はカウンター7席とテーブル席10席。華美な飾りは一切なくいたってシンプルな室内です。こじんまりとしたカウンターの席に着くとなぜかとても落ちきます。蒲焼が焼きあがるまではビールを飲みながら待ちます。カウンター中では、店の大将が背開きのうなぎをやおら炭火の網の上に置き焼き始めます。目の前で焼かれるうなぎの香りに期待を膨らませるのもうなぎ屋さんならではの楽しみです。しばらくすると特製たれにうなぎを丸ごとつけ、また焼き上げます。これを繰り返した後、お重のごはんにたれをかけて、そのうえにカットしたうなぎを乗せてできあがりです。

その味は表面がかりっと焼き上がって香ばしい味わい。と同時に身の中はうなぎの旨みが閉じ込められ、ふっくらとした口当たりが素晴らしい。甘すぎず、辛すぎずのたれはごはんともばっちりの相性です。

関東風でも関西風でもなくいいとこどりの逸品です。うなぎの食通も思わずうなる抜群の美味しさを楽しみいただけます。