IDCFワンコイン500円クラウドサーバを試してみた

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IDCFがワンコインクラウドを提供しているという話を聞き、試してみました。ワンコイン = 500円/月。 LightタイプのS1というタイプで、1CPUメモリ1GB。JavaのWebサービスとMySQLを一台に突っ込んでもちゃんと動きました。負荷テストはちゃんとしていませんが、Javaのコンパイル速度も凄く時間がかかるという印象はありません。追加でJavaのバッチを走らせたらメモリ的にしんどくなってこけちゃいましたけど。500円で安くてそこそこのスペックのサーバを使えるので、インフラとして費用対効果は十分に良いと思います。

もうワンランク上のサーバも安い

なお、500円のサーバをワンランクだけスケールアップ(LightタイプのS2)すると1,200円になり、1CPUメモリ2GBです。メモリは倍になるし、価格が2倍強になるのもしょうがないですね。スケールアップするとやっぱり快適になるので、お金に余裕がある場合はワンコインで我慢せずさっさとスケールアップしてしまえば時間をお金で買えるかも。IDCFはダイナミックスケールという機能があり、インスタンス無停止でスケールアップダウンできるのが便利でした(Linux系OSのスケールダウンは停止が必要みたいですが)。

仮想マシンを停止せずにリサイズできますか?

停止が必要と確認されているパターン
・CentOS5系
・Red Hat Enterprise Linux OS
・Linux系OSで、S1、S2(メモリ3GB以下)をS1、S2以外(メモリ3GB以上)へ変更
・Linux系OS・Windows系OSで、スペックダウンする場合
※CPU数、クロック数、Memoryいずれか一つでも小さい値になる場合も含まれます。
(例:L16[4CPU x2.4GHz メモリ16GB]からL32[4CPU x2.2GHz メモリ32GB])
・ISOから作成された仮想マシン
・ダイナミックスケール無効として作成されたテンプレートから作成された仮想マシン

ある程度スケールアップすると一気に価格が跳ね上がる

注意すべきは、1,200円のサーバからもうワンランク上になると5,300円になるという点です。1CPUメモリ4GB。一気に跳ね上がります。AWSのメモリ4GBのインスタンスと同じくらいの価格です。入り口は安く済ませることができるものの、ある程度スケールアップしようとするとAWSと同じくらいのコストがかかるようになります。マシンスペックが必要なのであれば、AWSかもしくは別のサービスを検討したほうが良いかもしれません。AWSでリザーブドインスタンスを使えばIDCFよりも安くなります。

ディスク容量もキツイです。ワンコインで使えるディスク容量が15GBで、これ以上使うためには追加料金が発生します。15GBって結構小さくて、ちょっと大きめのデータを置いたりログを吐きすぎたりyum updateしたりするとディスクフルが見えてきます。容量追加は20円/1GBなので、ワンコインサーバで30GB使うためには500+(30-15)*20=800円、50GBなら500+(50-15)*20=1200円。

VPSと比較した時のメリット・デメリット

株主優待があるし安いのでGMO VPSも使っているのですが、infra structure as codeの流れでせっかくAnsibleを導入したのに、VPSはサーバを一から作り直すオペレーションが面倒なんですよね。VPS自体のリセットはできるのですが、ブラウザの管理画面から一台ずつやらないといけません。クラウドであれば提供されているCloudStack APIを使ってコマンドラインからサーバの操作をすることが可能なため、開発環境を作ったり壊したりに躊躇がありません。 あと、IDCFの管理画面は、GMO VPSやGMOクラウドよりずっと使いやすいです。

それから、スケールアップ・スケールアウトをするのがクラウドに比べると面倒です。VPSでもスケールアップできるというサービスはあるみたいだし、DNSラウンドロビンでスケールアウトは可能なんですが、そこら辺を事前にきっちり調べておく必要があります。そうじゃないと、急激にアクセス数が増加しているのにインフラ増強できずに右往左往する羽目になります。

一方で、VPSが良いのはなんといっても安さですね。IDCFのLightタイプも相当安いですが、ディスクも考えるとVPSの方が安い印象です。

なお、各サービスごとに提供されるサーバの性能が違うはずなので、値段とCPU数などだけで一概に高い安いを判断することはできません。サービスごとに検証することもできますが、そこまでやるのも面倒くさいので、ざっくりざっくりです。

AWSと比較すると多機能さは敵わない

AWSはサーバの上に乗っかるサービスを大量に用意しており、この点ではほかの追従を許していないように見えます。IDCFも、S3やCloudFront、Route53に対応するオブジェクトストレージ、コンテンツキャッシュ、DNSなどありますが、AWSと比べてしまうと貧弱さが否めません。提携サービスとしてMackerel、SendGrid、スマホへのプッシュ通知サービスなどがあり、他社サービスとの連携により穴を埋めています。

借りたクラウド上でどんなサービスを動かすかによるんですけど、Amazonの各種サービスを使う必要があるのかが一つの判断基準です。ここらへんのミドルウェア的なインフラを使うことで開発工数や運用コストが下がるのであればAWS以外の選択肢は考えづらいですね。。。

ただ、AWSはドル建てで料金が発生するので、為替レートを気にしなくてはいけないのがネックといえばネックです。毎月のインフラコストが安定しません。

現在本番運用中

現在は、Webサーバをワンコイン、DB+バッチサーバを1,200円=月額1,700円で運用中です。AWSのmicroとsmallをオンデマンドで使ったら月額4,000円強かかるので、3年縛りリザーブドよりもコスパ良いです。今後何かサービスを作るときも、まずはIDCFで低コストスタートすることになると思います。