ファミコンソフト体験記「聖闘士星矢 黄金伝説完結編」

聖闘士星矢 黄金伝説完結編

この作品は、漫画「聖闘士星矢」が原作になっています。

前作にあたる「聖闘士星矢 黄金伝説」は漫画を再現しているものの、発売当時、アニメでの放送も同時に行われていたことが原因となり、ネタバレ的な意味で中途半端なところでストーリーが終わってしまっていました。

本作はその中途半端で終わった部分を完結するために作られた作品であり、ゲームシステムを大きく変えることなく、続編として作られています。

さて、そのゲームシステムですが、横スクロール型アクションゲームパートと、コマンド選択型バトルパートの2種類が混合されたシステムになっています。

各ステージにおけるボスまでの道のりがアクションパート、各ボスステージをコマンド選択パートになっています。

どちらかというと、この2つのパートのうち、アクションパートの割合が多く、アクションが苦手な人には攻略が難しいゲームとなっていますが、漫画本編を知らないとボスステージのバトルパートの攻略が非常に難しくなっています。つまり、聖闘士星矢ファンに向けた作品であることがわかります。

聖闘士星矢 黄金伝説完結編1

ではストーリーについてはどうでしょうか。

ストーリーは前作がアニメのネタバレ的要素との兼ね合いで中途半端に終わってしまった事象からもわかる通り、漫画を忠実に再現しています。

この作品はジャンプコミックスでいうところの12巻までを収録したゲームとなっています。

矢座のトレミーによって重傷を負ったアテナことヒロインの城戸沙織を救助するべく、主人公であるセイヤ、シリュウ、ヒョウガ、シュンの4人が、十二宮を抜けた先にいる教皇に会うことを目的に、その十二宮の突破に挑みます。(確か教皇が沙織さんに刺さった矢を抜くことができるから、という理由だったと思います。)

しかしながら、救助に残された時間は12時間(ゲーム中に現れる火時計は1つの火で1時間を示し、12個の火が消えるまでがタイムリミット)となっており、ゲーム時間とはリンクしていませんが、漫画を再現しています。

また、教皇に会うためには十二宮と走破しなければいけませんが、それぞれ、星座と関連した守護者(これがボスですね)がおり、すんなり通してくれる守護者もいれば、倒さないと通してくれない守護者もいます。

そんな中、傷つきながらも進むしかない、そんなセイヤたちを教皇のところまで導くのがこのゲームの内容になります。

上記システムの捕捉になりますが、登場する4人の主人公キャラにはそれぞれ特徴があります。動くのが速いシュン、ジャンプ力が高いセイヤなど、様々です。ただ、一人のキャラだけを使い続けていくことはできないように調整されています。(努力すれば・・・程度の調整ではありません。完全に詰んでしまいます。)

 

従って、このゲームをクリアするためにも、このゲームを楽しむためにも、一度漫画を一読することをお勧めします。

誰と戦ったのは誰なのか、そのとき、どういうことをしたか、そういうことを知っておくと攻略がぐっと楽になりますし、それを再現することで展開を改めてみることができるため、普通のゲーム以上に楽しむことができます。

また、このゲームにはLIFE(体力)の他にCOSMO(攻撃力)とSEVENSENSES(セブンセンシズ)というパラメータがあります。

アクションパートで敵を倒すことでSEVENSENSESを溜め、それをLIFEやCOSMOに振り分け、ボス戦に挑むことになります。LIFEがなくなればもちろん、キャラは倒れてしまいます。また、COSMOがなくなると攻撃力が落ちるだけではなく、0になることでキャラが倒れてしまいます。しかも、SEVENSENSESから振り分けるタイミングも頻繁にあるわけではありません。(ボス戦直前と各ステージの最初に一回ずつ程度。場合によってはイベント直後)つまり、このSEVENSENSESがこのゲームの中でどれだけ重要なパラメータか、というのがわかります。

聖闘士星矢 黄金伝説完結編2

総評ですが、アクションゲームとしてもそこそこ難易度はありますが、劇的に難しくはしていません。(ファン向けということもあるでしょうか)

ただ、ボス戦は漫画の流れを知らないとほぼ詰むようになっています。

セイントセイヤファンなら一度はプレイすべき内容です。

アクションパートが難しい場合はアクションゲームが多少できる人と一緒に楽しんでみてはどうでしょうか。

漫画やアニメからゲームを作るという流れは、他の作品にも多く見られましたが、ここまで再現性の高いゲームはありません。何度も言いますが、まさにファンのための作品であると言って間違いないです。

また、ファンじゃない人も、一度このゲームをプレイすると、なぜ、こうなったのか、そのストーリーに惹かれ、漫画を読みたくなること間違いなしです。