暗記カードの使い方

コレクト 情報カード B6 京大式 C-602

暗記学習をする際に、ただ漫然と教科書を眺めているだけでは、なかなか頭に入りにくいです。そこで、教科書の重要事項をノートにまとめたり、音読して知識が定着しているかどうかを確認したりといった勉強方法があります。しかし、これらの方法を面倒に感じてしまい、暗記になかなか取り組まない子供もいます。そんなときには、暗記カードをうまく使えば暗記がやりやすくなるかもしれません。

まず、少し大きめの暗記カードを用意します。単語カードと呼ばれる小さなものよりも、数行程度の文章が記入できるサイズのほうが効率よい暗記に使いやすいです。そして、重要用語を片面に記入します。ここまではノートを利用したまとめとさほど変わらないのですが、裏面に複数の重要事項を箇条書きする点が異なります。ノートだと重要用語と過剰書きが一度に見えてしまいます。この点は、視覚情報として結び付けて記憶するためにはよいのですが、学習が不十分であっても覚えた気になってしまう難点があります。暗記カードを利用すれば、片面を見ている間はもう片方の面を見ることができません。そのため、本当に知識が定着していないと、片面を見ただけで理解した気になる心配が少ないといえます。

また、ノートだと紙面サイズが大きすぎるため、まとめが完成した後に見直してみると、覚える量の多さに圧倒されてしまう場合があります。だからといって小さなサイズのノートを使うと、ノートの冊数が増えてしまい、管理が面倒になります。これに対して、暗記カードを利用すれば、サイズが大きすぎることもなく、またリングに通して使用すれば、管理も比較的容易です。そのため、通学時間中などのスキマ時間での学習にも適しています。

加えて、覚えてしまったものだけを学習対象から外したり、処分したりすることができます。1枚を覚えるだけでも学習対象を1枚減らすことができるので、モチベーションを維持する効果も期待できます。