VRで遊ぶためにHTC ViveとゲーミングPCを買ってしまいました

2017年10月2日

HTC Vive バーチャルリアリティ ヘッドマウントディスプレイ VRヘッドセット [並行輸入品]

HTC ViveとゲーミングPCをVRのために買ってしまいました。35万円。VRとはVirtual Reality バーチャルリアリティ→仮想現実の略です。最近ニュースでちらほら見かけたりしますよね。ゴーグルをつけて、作られた現実に入り込むというアレです。ゲームセンターに導入されたり、PlayStationでVR対応ゲームが秋ごろに発売されるなどの動きがあるみたいですが、このVRを個人がPCで楽しめるという話を聞き、一度体験してみたくて我慢できませんでした。

なぜHTC Viveを買ったのか

現状、個人がVRを楽しめる機器の選択肢は少ないです。VRゴーグルのシェアのニュースを見ると、シェア争いをしている機器が4種類しかありません。そして、そのうち3種類はOculusシリーズなので、実質的には一騎打ち状態。

4~7月のVRゴーグルシェア、HTC Viveが64.71%でOculusの31.35%を抑えて圧勝
http://business.newsln.jp/news/201608160223330000.html

次に、ViveかOculusのどちらを選ぶかということですが、それぞれの特徴としてはざっくり以下のような感じだと思います。なので、お金があればViveを買うのが良いのではないかと。

Oculus

  • 値段が安い
  • 座ったままプレイ
  • コントローラがついていない
  • 対応ゲームタイトル数が少ない

使用イメージはこんな感じです。机にセンサーなどを置く感じ。
Oculus
引用元:https://www3.oculus.com/en-us/blog/oculus-rift-is-shipping/

Vive

  • 値段が高い
  • 立って動き回れる
  • 持って振り回せる専用コントローラ付属
  • 対応ゲームタイトル数が多い

使用イメージはこんな感じ。動き回る空間に合わせてセンサーを設置し、立って使えます。

引用元:http://steamcommunity.com/games/343740/announcements/detail/598224818528337234

なお、Viveに対応した「Fallout 4」を2017年に発売するということがベセスダ・ソフトワークスから既に発表されています。 ベセスダ・ソフトワークスはOblivionやSkyrimなどを作った会社で、Fallout 4も世界中で人気のタイトルです。こういう動きからも、OculusよりもViveがシェア争いの一歩先を進んでいると言えそうです。

VR版『Fallout 4』が2017年に発売
http://www.moguravr.com/fallout-4-vr-vive/

一方で、PlayStationVRが発売されたら、シェアを一気に持っていく可能性が高いです。ただ、PCとゲーム専用機という違いはあるので、ある程度の住み分けはされるんだろうと思います。そして、GoogleがVRデバイスを近々発表するという話もあります。 Oculusが年内に専用コントローラを発売し、それでシェアを伸ばすかもしれません。VRゴーグル開発会社のシェア争いは、 時間の経過とともに刻々と変化していきそうです。まだアーリーアダプターしか買っていないくらいの状態で、一寸先は闇です。まだまだどうなるかわかりませんが、現時点ではViveが良いのではないかと思います。もちろん、待つのも手です。俺は我慢できなかっただけですので。

PlayStation®VR | プレイステーション® オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/psvr/
GoogleのDaydream VRはYouTubeのオリジナルコンテンツで近くローンチするらしい
http://jp.techcrunch.com/2016/08/24/20160823googles-daydream-vr-reportedly-launching-soon-along-with-original-youtuber-content/
Oculus対応VRモデリングアプリ「Oculus Medium」、Oculus Touchと共に年内リリース予定 – VR Inside
http://vrinside.jp/news/oculus-medium/

なぜ高スペックのゲーミングPCを買ったのか

VRの仕組みは、ゴーグルの左目部分と右目部分にそれぞれ視点の違う画面をうまい具合に表示したとき、人間の目が立体だと錯覚することを利用しています。なので、左目用と右目用の別画面を同時に処理する必要があります。それから、人間に現実だと錯覚するため、人間が視線を動かしたときすぐ画面に視線の動きを反映させないといけません。自分が動いたときのフィードバックがタイムラグなく起きることで、現実だと錯覚するようになるからです。これらの理由から、画面描画能力の優れたPCが必要です。

で、調べてみたところ、PCで画面表示をするためのパーツ「グラフィックボード」のうち現時点で一番性能の良いものは「GeForce GTX 1080」らしいです。これは、処理速度だけではなく、消費電力やその他機能なども含んだ総合的な評価ですけど。

GeForce GTX 1080 のスゴさを全力で調査してみた
https://www.pc-koubou.jp/blog/gtx1080.php

それで、この 「GeForce GTX 1080」を積んだパソコンを探したところ、2機種がヒットしました。「GALLERIA ZG」と 「NEXTGEAR i655PA7」 です。違いは以下のような感じだと思いますが、両社とも細々したキャンペーンでHDDが2TB→3TBになるとか、5000円引きになるとか色々やっているので、ちゃんと比較するのは結構面倒くさいです。

GALLERIA ZG

  • 高い(24万くらい)
  • メモリ32GB
  • 普通よりも5倍速いSSD 256GB
  • 納期2日

NEXTGEAR i655PA7

  • 安い(21万くらい)
  • メモリ16GB
  • 普通のSSD 480GB
  • 納期7日

俺はGALLERIA ZGを買いました。3万円を上乗せしてついてくるのはメモリ+16GBと速いSSDということで、ちとパンチが弱い気もしますが、納期が2日というところに強く惹かれました。 NEXTGEARの納期は7日でした。それくらい我慢しろよって話もありますが。なお、納期は在庫の状況などによって大きく左右されるはずだし、買うタイミングでどんなキャンペーンをやっているか分からないため、自分の目で都度比較したほうが良いように思います。

「GALLERIA」を売っているのはドスパラ、「NEXTGEAR」はマウスコンピューターなのですが、両方ともポイントタウンというサービスを使えばポイント還元でいくらかお金がかえってきます。ゲーミングPCの良い奴はやっぱりそれなりに高いです。高価なものを買うときは還元される数千円が小さいような錯覚に陥りますが、決してそんなことはありません。少しでも安く買いましょう。

それから、注意点が2点ほど。1点目は無線LANが使えないこと。ケーブルを這わせて有線LANにしましたが、購入時のオプションで無線LANを追加できるかもしれません。確認はしていません。2点目はスピーカーがないと音が出ないこと。最近はデスクトップPCを使う機会がなくノートばかりなので、ノートパソコンに慣れている方はこのような見落としがあるかもしれません。気をつけて下さい。