算数とパターン演習

中学受験 算数の文章題 解法パターンまる覚え100

中学受験算数では、似たような問題に繰り返し取り組む「パターン演習」が必要だとされています。ただ、パターン演習をこなすだけでは、本当に考える力がつくのだろうか、という疑問がわいてきます。考える力がなければ、算数レベルでは好成績であっても、中学以降で学ぶ数学の学習で苦労しないかが気になります。算数の力によって偏差値の高い中学校に入学してしまい、数学の力がないとなると、中学校での勉強がわからなくなり、せっかく苦労して入った学校が楽しめないといった事態も考えられます。

思考力がつくのかに不安があるパターン演習ですが、丁寧に行いさえすれば、思考力の養成にもつながります。というのは、算数の問題はさまざまな種類があります。例えば、文章題の中でも、「年齢算」「旅人算」など、様々な単元があります。塾などでは、こうした単元を1つ1つ学習していきますが、入試では単元名が示されずに問題が出題されます。そのため、どの単元の問題かがわからない入試問題を、自分の知っているパターンに当てはめることができないと、算数で高得点をとることは難しいです。したがって、パターン演習によって算数の得点を確保できている受験生は、一定の分析力があることがわかります。

また、パターン演習を繰り返すことによって、スピーディーに物事を処理する練習になります。物事の処理が速くなれば、算数のみならず、他の科目の学習においてもプラスの効果が表れます。また、科目学習のみならず、日々の生活面でも、物事を整理して考える力につながります。

パターン演習と聞くと、あたかも「ワンパターン演習」であり、型にはまった解き方しかできない頭の固い子供が出来上がるようにとらえられることがあります。しかし、パターン演習の本質は、多種多様な問題を、自分の知っているパターンに当てはめる練習です。したがって、臨機応変に問題に対処する、頭の柔らかさが鍛えられます。中学受験算数に取り組む際には、パターン演習を有効活用して、柔軟な思考力を養成することができます。