ファミコンソフト体験記「いけいけ熱血ホッケー部 すべってころんで大乱闘」

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今回紹介するゲームは「いけいけ熱血ホッケー部 すべってころんで大乱闘」です。

この作品はテクノスジャパンが1992年に開発したものです。

当時大人気だった「くにおくん」シリーズの7作目にあたる作品ですが1990年に発売されたスーパーファミコンに人気が移行していて、ファミコンソフトとして発売したこの作品はシリーズ人気の割には注目されませんでした。とはいうもの、やはり人気シリーズ作品。発売直後の販売本数はそうでもなかったようですが、プレイした人からの口コミなどでその面白さが伝わり、20万本以上売れたそうです。

さて、この作品のゲームシステムについて紹介します。

タイトルにもあるようにアイスホッケーのゲームになっています。しかし、ただのアイスホッケーでは終わらないのが「くにおくんシリーズ」の大きな特徴です。普通のアイスホッケーではありえないキャラクター同士の乱闘が可能となっており、通常だとファウルを取られそうな危険行為すら可能となっています。試合はアイスホッケーのルールに従い、最終的に得点が多いチームが勝ちとなりますが、その途中経緯はショルダータックルあり、スティックでのはじき合いあり、当然パンチやキックなどの応酬ありで、まさに大乱闘状態で行われます。また、試合を勝ちあがることで手に入るユニフォームにはそれぞれ特徴があり、速さや動きやすさといったアイスホッケーに重要な要素ではなく、攻撃力や防御力といった乱闘要素へ影響するパラメータが割り振られるほか、必殺技(例えば剣道部ユニフォームを着ているときに竹刀から衝撃波を出せる等)が備えられているなど、ユニークな(?)アイスホッケーの試合展開を楽しむことができます。

さて、このゲームのストーリーですが、くにおくんシリーズをプレイしたことのある人はわかるとおり、くにおくんはホッケー部員ではありません。くにおくんが通う熱血高校のホッケー部は非常に弱いチームで次の対抗戦で好成績を残せなかった場合、廃部となってしまうことが決まっていました。そんな事情もあり、ホッケー部主将が落胆しているところにくにおくんのドッジボール上での必殺技「ナッツシュート」がすっぽぬけ、彼に直撃してしまいます。彼はこれも何かの縁と、ホッケー部の練習試合としてくにおくんが所属しているドッジボール部と試合をすることを提案します。結果、本職でもないドッジボール部にすら負け、いよいよ廃部を覚悟しますが、そこにくにおくんが活をいれます。くにおくん主導のもと、数々の特訓試合を切り抜け、因縁の対抗戦、そしてインターハイと次々に勝ち上がり、最終的にインターハイ優勝を目指すといったお話になっています。

ストーリーだけ読むとスポ魂漫画の王道を行っているような話ですが、ゲームシステムがシステムであるがゆえにしっかりと笑いも取ってくれる、そんなゲームです。

また、くにおくんシリーズではおなじみの対戦モードもあり、友達とも楽しく遊べる作品になっています。今ではWiiや3DS、WiiUなどの媒体でもバーチャルコンソールとして遊べるようになっています。未プレイの方がいたらぜひプレイしてみることをお勧めします!