プリント教材の3つの強み

陰山メソッド徹底反復「音読プリント」 (教育技術MOOK 陰山メソッド) | 陰山 英男 |本 | 通販 | Amazon

学習に使う教材には、テキスト型、ドリル型のほかに、プリント教材があります。プリント教材は、準備するのが簡単です。では、学習効果はどの程度なのでしょうか。プリント教材の強みを把握します。

まず、プリント教材は子供が手軽に取り組むことができます。テキスト型やドリル型だとまとまった分量が目の前に置かれるため、勉強嫌いの子を中心に、拒否反応を起こしがちです。プリント教材であれば、紙1枚から学習をスタートできるため、勉強の習慣がない子供でも取り組みやすくなります。宿題のドリルにはなかなか取り組まない子でも、テストになるとさすがに問題を解き始めるのではないでしょうか。プリントに「○○テスト」などの文言が入っていればなおよいです。

また、プリント教材は整理の仕方を工夫することができます。苦手な問題が載っているプリントだけを取り出して保存すれば、手軽に復習用問題集を作ることができますね。また、理解が定着したプリントを処分していけば、次第に解くべきプリントが減っていきます。子供がプリントの減りを実感できれば、モチベーションアップにもつながります。指導する側としても子供の学習成果を分かりやすく整理することができます。よりよい教材を使って学ばせる際に、プリントの学習成果がわかりやすければ、的確な教材を選定しやすくなりますよ。

このように、保護者や教師などの立場からすれば、子供の反応を見ながら教材のレベルや分量を調整しやすくなります。テキストやドリルだと、一度始めてしまうと別のものに切り替えるのは難しいです。費用面ではそれほど大きな痛手ではなくても、子供が別のテキストに切り替えることを了承しない可能性があるからです。プリント教材であれば、連続したプリント教材のように見せかけつつ、理解があまり進んでいないなら易しく、理解度に余裕があるのであれば少し難しめの問題を積極的に取り入れ、効率よくレベルアップできるようにサポートしていきましょう。