6→5→4→3 KAT-TUNのこれまでとこれから。

10TH ANNIVERSARY BEST “10Ksテンクス! "【期間限定盤2】(2CD+1DVD)

去年の「ベストアーティスト」の番組中、メンバーの田口さんが、今年の春をもって、グループ及び事務所を退社することを突然発表しました。

KAT-TUNと言えば、もともとは亀梨和也さん、赤西仁さん、田中聖さん、上田竜也さん、中丸雄一さん、そして田口淳之介さんの6人組でした。2001年、それぞれの頭文字をとって「KAT-TUN」と言うグループ名で結成されました。そして、当時、堂本光一さんが司会を務めていた「ポップジャム」で、光一さんがセルフプロデュースするコーナーがあって、それのバックダンサーとしてKAT-TUNとしての活動を始めていきます。毎週露出があるので、人気はぐんぐん上がっていきました。CDデビュー前なのに、単独コンサートをしたり、人気ドラマ「ごくせん」に赤西さんと亀梨さんがメインの生徒役で出演したり、元・NEWSの山下智久さんと出演した「野ブタ。をプロデュース」が大ヒットしたり、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

KAT-TUNの売りは、今までにあまり居なかった「ヤンキー」、「やんちゃ」路線でした。あとは、赤西さんの歌唱力。それらを武器に2006年3月に「Real Face」でCDデビューをします。売り上げも上々で、この曲はミリオンセラーになります。7月に2枚目のシングルもリリースされて、これからまたさらに飛躍しようと言うときに、突然赤西さんが語学留学のため、一時活動休止。その後、戻っては来ますが、2010年に正式にグループを脱退してしまいます。武器の一つを無くし、窮地に立たされたKAT-TUNでしたが、残されたメンバーで赤西さんの抜けた穴を埋めあい、何とかそこから脱し、5人態勢も慣れてきた、2013年、今度はラップ(と、「ヤンキー」、「やんちゃ」)を担当していた田中さんが事務所を契約解除されてしまい、強制脱退させられてしまいました。田中さん以外には、ラップが出来るメンバーが居なかったので、田中さんが抜けた後、ラップ部分は、中丸さんのボイパ(ボイスパーカッション)で何とか繋いで来ました。

やんちゃ部門を担当していた田中さんが抜けた後は、KAT-TUNは「普通のお兄ちゃんたち」と言う雰囲気に変わっていきました。皮肉なことに、田中さんが抜けたので、残ったメンバーのキャラが立ってきたと思います。亀梨さんは「野球」。中丸さんは「シューイチのキャスター」。田口さんは「俳優」。上田さんは「ボクシング」。そのキャラも定着してきた去年、突然田口さんがグループと事務所からの脱退を発表しました。田口さんが脱退する理由は、未だに明らかにされていません。背が高くて、手足も長い田口さんは、ダンスをしていても見栄えが良く、KAT-TUNをダンスで引っ張っていたようなものでした。5月1日から、「KAT-TUN」は充電期間に入り、当面の間はそれぞれソロ活動に専念するそうです。今まで誰か抜けても、その穴を何とか埋めあって活動を続けてきたKAT-TUNでしたが、今回ばかりは考える時間が必要になったのですね。さすがに当初の半分の人数になってしまっては、ダンスのフォーメーションなど、いろいろと不都合が出てくるのでしょうね。

私が応援している関ジャニ∞も1名メンバーが抜けています。その時の衝撃と喪失感は、今でも思い出すと涙が出てきます。亀梨さんたちや、ファンの方は、これを3回も経験しているのですから、充電期間も必要なことも分かります。その「充電期間」がいつまでなのか分かりませんが、フェードアウトだけは止めていただきたいですね。ファンの方の気持ちの区切りがつかないと思うので。関ジャニ∞ファンですが、その動向を見守っていきたいと思います。