韓流・華流ドラマや映画の中からみる世界からのまなざし~韓流・華流ドラマのススメ 韓流・華流ドラマで世界と日本を知る2
普段の生活になじんでいる日本を見ることも嬉しいですが、韓流・華流ドラマからはそれ以外のことも読み取ることができます。世界の動き、韓国や台湾における日本の位置づけです。
韓流ブームの初期に韓流四天王と呼ばれるほど人気を博しハリウッドにも進出したイビョンホンとチェジウが共演した「美しき日々」にて、やり手のレコード会社の社長子息の役を演じていたイビョンホンはドラマ中戦略会議にて「日本は(韓国の)3倍の市場だ」という発言をします。「美しき日々」は「冬のソナタ」の次に日本で放送された韓国ドラマです。当時日本は魅力的で大きな近くにある市場だったのです。子役から活躍している韓国の俳優ムングニョン主演ドラマ「シンデレラのお姉さん」では日本にマッコリを売るため交渉に出張する場面が出てきます。またムングニョン演じるウンジョの妹が映っている広告を息子が気にいっていると好意的に対応してくれる日本人のご婦人(取引相手)も現れます。
チソン出演ラブコメ「ボスを守れ」では、チソン演じるチャジホンの従兄弟チャムウォンが「中国は大きな市場だ」と発言するシーンが出てきます。コンヒョンジュ、ソジソプ出演「主君の太陽」では独身で亡くなった若い死者のために独身で亡くなった死者同士のパートナーを見つけるという中国の古い習慣をモチーフに、中国の富豪が登場します。またしきりに中国、上海に出張する話が出てきます。また中国進出の次はアメリカに進出するというセリフも出てきます。
韓国では(日本と同じように欧米に関する羨望は以前から続いているとして)日本よりも中国の方が魅力的な市場だとみなす傾向になってきているのかもしれません。
しかしチャングンソクを日本に広め、日本でも瀧本美織やキスマイフット2のメンバー玉森裕太や藤ヶ谷太輔が出演しリメイクされた「美男ですね」のオリジナル版(韓国版)でも、コミミョ扮するコミナムが沖縄に来るシーンがあります。「女の香り」でもガン宣告をされたラブコメの女王キムソナ演じるイヨンジェが旅行先に沖縄に来、ロマンスの相手役カンジウクと出会います。そして「大丈夫、愛だ」では突然の旅行先に沖縄を選びます。
沖縄ひとつとっても韓国のドラマには長い間日本はリゾート地、旅行先としては魅力的なものとしてとらえられている様です。
また台湾ドラマ「恋してる愛してる」では北海道留寿都や小樽を訪れるシーンがあります。南国の人の中には雪を見たことが無い人も多く、また北海道の雪は質が良いと言われているので、観光資源としての価値は大きいのかな、と考えます。
余談ですが、「恋してる愛してる」の主人公タンタンはこのまま好きな人の隣にいてはダメだ、と北海道にやってきます。そして彼女は雪原でこう叫ぶのです。
「お元気ですか~?」
劇中では確かドラマか映画のシーンだとセリフで言っていた気がしますが、具体的には誰の映画か分かりませんでした。ところが、先日車内でラジオを聞いていて判明していたのです。中山美穂、豊原悦司共演「LOVE LETTER」。そこで「お元気ですか~?」というセリフがあるそうです。
このように絵画のドラマで日本のドラマや映画の話も登場することはとても嬉しい事ですよね。
この「LOVE LETTER」という映画、とても良いとの事でしたので、みなさんもご覧になってみてください。