過度な期待は禁物?!褒められてこそ伸びる子供も!

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子供に習い事をさせたり、塾通いをさせたりする際には、成長に期待してしまいがちです。もちろん、期待をかけてあげることは、子供のモチベーションアップにつながります。しかし、期待をかけすぎると逆効果になることもあるのです。では、期待のかけすぎがなぜマイナスの効果をもたらすことがあるのかを見ていきましょう。

子供は期待されると、期待に応えようと努力を重ねます。このことが、期待をかけてあげることのプラスの効果の1つです。そして、期待に応えることで褒められるなどの報酬が得られ、子供は満足度を高めていきます。

しかし、期待をかけすぎると、期待に応えることが次第に困難になっていきます。もちろん、高いハードルを設定して飛び越えることができれば、大きな成長につながります。したがって、いつまでも低いハードルばかりを与えるのは得策ではありません。ただ、ハードルがどんどん上がっていくと、子供は期待に応えることを負担に感じる可能性があります。負担に感じ始めると、せっかく期待をかけてあげても帰って子供のやる気が失われてしまうのです。

過度な期待がマイナスの効果を生みやすい子供は、褒められることを特に好む子供です。褒められたい気持ちが強いあまり、どうせ褒められないのなら努力しても無駄だ、という思考プロセスをたどりやすいのです。こうした傾向のある子どもに接するときは、期待を複数段階に分けてあげるとよいでしょう。というのは、ハードルが低すぎるとかえって期待されていないと思われてしまうリスクがあるからです。いくつかの段階にハードルを分割すれば、努力を重ねる中で褒めてあげるチャンスが増えます。もし一番高いハードルを飛び越えることができなかったとしても、子供の努力を一定程度評価してあげることができるので、子供のモチベーション維持や、その後の新たなハードル設定がスムーズに行えます。教育においては、「高い期待」=「プラスの効果」とは限らないことを意識しておきましょう。