副教科の学習は受験に役立つか―意外な効果があるかも?!
副教科の学習が軽視される傾向があります。特に、受験を目指す子供の場合、受験科目にない副教科の学習はおろそかになりがちです。そもそも「副」教科という名称がつけられている時点で、カリキュラムを組む側も学習の力点を置いていないことがわかりますね。ただ、副教科もしっかりと学習することで、受験に意外な形で役立つかもしれませんよ。「副」ではあっても「教科」には含まれているので、教えるべきだと考えられている項目なのですから。
まず役立ちそうなのが、家庭科ですね。理科のテストに役立つと考えます。家庭科で生活にまつわる様々な知識を得ることができれば、理科の学習内容を生活に結び付けやすくなりますよ。例えば、加熱調理をする際にどのような調理器具を使うかを知れば、熱の伝わり方に関する理解を深めることができます。
次に役立ちそうなのが体育です。これは受験勉強からのリフレッシュの意味合いもありますね。体を動かす楽しみが理解できていれば、ストレスがたまった時に体を動かし、効率よくストレス解消ができますよ。さらに、体を動かすことで暗記能力が高まるなどの研究も見られます。
このほかの科目についても、幅広い視野を身に着けるうえで役立つことがあります。受験勉強が忙しい時に副教科に力を入れて勉強すべきだとは言いませんが、最低限の学習はこなしておくべきです。特に、近年は本を読む子供が少なくなっており、国語の文章問題でも情景がイメージできないケースが増えてきています。情景をイメージするためには、普段から幅広い物事に触れ、関心を持っておくことが大切です。ただでさえ受験勉強をしていると世間の物事を知る機会が少なくなりがちなので、学校などで副教科の学習に取り組む機会があれば、嫌がらずに前向きに取り組みましょう。受験への直接的なメリットが見当たらない以上、どうしても取り組みがいい加減になりがちですが、何が最後に勝敗を分けるかわからないのが受験です。何事にも意欲的に取り組む姿勢が、最終的な成果につながるかもしれませんよ。