中学受験では午後入試も受けさせるべき?

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中学受験は短期勝負です。したがって、どの学校を受けさせるのか迷ってしまいますよね。偏差値だけでなく受ける順番もよく考えないと、最初の学校に落ちたために子供のやる気が下がり、後もズルズルと悪い結果が続くことも考えられます。

こうした短期勝負については、賛否両論あります。一部の中学校では、受験機会を増やし、より受験生を集めるために、午後入試を導入するところが増えてきています。短期であってもより正確な実力を把握しやすくなっている点では評価できますね。

ただし、1日に2校を受験するとなると、子供にとっては相当な負担です。果たして実力を発揮できるのかどうか心配ですね。個人的には、1日2校を受けさせることには反対です。例外的に、第1志望校へのこだわりが大変強い(第1志望に受からなければ公立に行くケースなど)場合は、第1志望校を1日に2回受けてもよいとは思います。

1日に2校受けさせることに反対なら、午後入試を無視するのかと言えば、そうではありません。午後入試はしっかり受けてもらいます。では、どう午後入試を活用するのでしょうか。

現在、午後入試を受ける人の大半は、午前もどこかの学校を受けています。そのため、多少なりともエネルギーが消費されている状態で午後入試に臨んでいます。つまり、実力よりも戦力がダウンした受験生が、午後入試には多いのです。このチャンスに、午前中にしっかり休息をとった状態で臨めば、少しレベルの高い学校に合格できる可能性が高まります。受験生は朝型であることが望ましいのですが、残念ながら午後からしか調子が出ない、といったタイプのお子さんであれば、なおさら午後入試の受験をオススメできますね。

もっとも、午後に入試を受けると、翌日の午前入試に響くリスクがあります。翌日は自宅から近い学校や余裕をもって合格できる学校を受けさせるなどの工夫をしてみましょう。子供に負担をかけすぎるとの批判がある午後入試ですが、賢く活用すれば子供の希望を叶えてあげやすくなりますよ。