兄弟で同じ教育を受けさせるべきか?
兄弟には差をつけないようにしよう、と思って子育てをしていても、適性に大きな差がみられることがありますよね。そんなときにはそれぞれに合わせたほうが良いのか、あくまでも兄弟には同じ教育を受けさせたほうが良いのか….迷いますよね。そこで、兄弟に同じ教育を受けさせるメリットとデメリットを整理してしまいましょう。
まず、兄弟で同じ教育を受けさせれば、単純に両者を比較することができます。比較することは必ずしも子供にとって有益とは限りません。しかし、保護者としては1人1人の適性がどのくらいあるのかを、身近な例で判断することができます。
また、兄弟で同じ教育を受けさせることで、兄弟間での競争が生まれる可能性があります。特に、弟や妹は、兄や姉を上回ろうとして積極的に努力する可能性がありますよ。もっとも、あまりプレッシャーをかけすぎるとかえってやる気を失ってしまうことがあります。兄や姉のほうが、大幅に能力が高いと判断した場合は、兄弟で同じ教育を受けさせるのは避けると良いでしょう。
同じ教育を受けさせるデメリットは、兄弟それぞれが能力差を明確に認識してしまうことです。子供1人1人の価値は変わらないのですが、やはり能力に差があることを本人たちが認識すれば、能力が低い側の子供は不憫です。あまり気にしないタイプならよいのですが、保護者をはじめとする周囲からの期待に応えられないことを悲観してしまうと困りますよ。
さらに、後から「別の教育をしてみればよかった」と後悔することにもなりかねません。もし公開するような教育方針をとってしまった場合、兄弟で同じ教育を受けさせていると失敗ばかりになってしまいます。別々の教育方針をとっていれば、リスクを分散することができます。様々な教育をすることによって保護者も成長できるだけに、兄や姉の教育でうまくいかなかった点が少しでもあれば、弟や妹の教育の際は変化をつけてみると良いでしょう。もっとも、本人が同じ教育を希望する場合は、本人の意思もある程度尊重してあげてくださいね。