過去問演習はいつからやるべき?―公立高校受験Ver.
公立高校入試は、都道府県によって問題のレベルや質、傾向に大きな差があります。そのため、対策をきっちり講じておかないと、実力が点数に反映されませんよ。とはいえ、公立高校を受験する人の大半が、公立中学に通っていますよね。公立中学では中3の終わりごろまで授業が進みます。そして、中3で習った範囲も高校入試には多数出題されます。学校の授業を待っていては過去問演習を始めるのが遅すぎます。だからといって、習っていない範囲の問題が含まれたまま演習をしても、時間配分の練習などができません。では、どのタイミングで過去問演習を始めればよいのでしょうか。
高校入試では、科目ごとに過去問演習を始めるタイミングをずらしましょう。最初に取り組むべきは国語です。学校で習っているかどうかが点数に最も反映されづらい科目ですね。まずは国語の過去問に、夏休みごろから取り組んでおきましょう。1教科だけでもしっかり演習ができていると、安心して入試に向かうことができますよ。
国語以外の科目については、塾や家庭教師などで先どりをすることが望ましいです。といっても、全科目を先取りする必要はありません。いきなり4教科の先取りと過去問演習をする時間的余裕はないですよね。そこで、自分の得意科目を先取りしましょう。得意科目なら、先どりをしても理解が進みやすいですよ。先どりしたい科目は、英語か数学です。合否を左右することが多い科目ですね。英語と数学のうち、どちらか得意な方を先どりして、過去問演習を夏休み終わりごろから始められると良いでしょう。
その他の科目については、過去問演習は11月ごろからでも問題ありません。ただ、私立高校も併願で受ける、という場合は、私立の過去問は9~10月ごろにスタートしておくと安心です。公立を目指しての私立併願の場合、私立のレベルは実力より低めでしょうから、速めに取り組んでも大きな苦労はありません。入試直前に公立対策に集中できるよう、計画的に過去問演習を進めてくださいね。