過去問演習はいつからやるべき?―センター試験Ver.

[茂木誠]のセンター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる 超重要問題の解き方

多くの大学受験生が超えなければならないハードルがセンター試験ですね。マークシート方式なので、マークミスにも注意が必要です。また、センター試験は毎年傾向が似ています。そのため、過去問演習をして対策を練っておくと、得点アップにつながりますよ。では、センター試験の過去問はいつから始めるべきなのでしょうか。

センター試験の過去問は、英語・数学については高3スタート時から始めても構いません。難易度の高い2次試験を受ける必要のある受験生は、センター対策は後回しにします。いっぽう、センター利用入試を受けるなど、センター試験の重要性が高い人は、早めの対策が大切です。

特に、センター試験は毎年平均点が6割程度になることを目指して作成されます。そのため、難易度のバランスが取れた試験であり、演習材料には最適です。また、市販の問題集を購入する場合と比べて、センター試験の過去問はリーズナブルに入手可能です。リーズナブルでありながら掲載されている問題量は多く、解説を読むだけでもかなりの勉強になりますよ。加えて、マークシートの練習もできます。

数学・英語に対して、国語や理科、社会は、学校や塾ですべての範囲が既習にならないと、取り組む価値は低いと言えます。センター試験では短い制限時間で多くの問題を処理する必要があります。そのため、時間配分がカギを握っています。時間配分の練習をするためにも、英語・数学以外の科目は、全範囲が既習になってから集中的に取り組むようにしましょう。

もっとも、過去問を抜粋した問題集に取り組むことは有益です。理科などでも早めのセンター対策を行いたい場合は、分野別問題集を利用して弱点強化に努めましょう。センター試験は教科書からまんべんなく出題されます。確実に得意分野を増やすことによって、得点を安定させられますよ。大学受験は人生を大きく左右するといっても過言ではありません。センター試験で失敗して後悔しないよう、しっかりと過去問演習を行っておきましょうね。