ファミコンソフト体験記「必殺仕事人」チャララーン チャチャチャチャチャチャ チャララーン
今回紹介する作品「必殺仕事人」は、あの有名な必殺仕事人シリーズのゲーム版です。年配の方から若い方まで、そのシリーズの名前は聞き覚えのあることでしょう。それゆえにゲームとして出す以上、その完成度には非常に大きな関心が向けられながら作られました。
映画やアニメ、ドラマといった一度何かの形でメディア上、有名になった作品がゲームになることは少なくありませんが、その分、ファンの大きな期待を背負うことになるのは言うまでもないでしょう。
さて、この作品のゲームシステムですが、基本的には謎解き型アドベンチャーゲームとなっています。一部後半はRPGを思わせるようなシーンもありますが、基本路線は上記のとおりです。もともと必殺仕事人シリーズは事件が起きて、その裏の情報を推理しながら仕入れることで状況を確認し、最後には黒幕に天誅を、といった流れになっていますので、シリーズの流れをそのままゲームにしたような、ファンとしても違和感なく楽しめる良作品となっています。
また、このゲーム、ファミコン画像ではありますが、各キャラクターのお顔が描かれており、当時のドット絵ではあっても、表情の特徴を的確に把握しているため、ファンが見れば「似てる~!」と感嘆すること間違いなしです。(中村主水の顔が実際に乗っていますが、よく似てますよね!)
そしてストーリーですが、いつも通り南町奉行所へ出勤しようとしていた主水のもとへ、部下の佐吉が飛んできたことから始まります。以前、馬糞を投げつけてきた「ろく」という少年が捕まったとのこと。
しかしながら、話はそこからはじまり、連続殺人事件へと発展していきます。不可解な死の謎を追う主水とその姿をあざ笑うように次々と行われる殺人、その中の調査で徐々にわかっていく、この事件の本来の姿。そして最後の黒幕は・・・といったものです。話だけでも必殺シリーズっぽく感じてしまいます。
アドベンチャーゲームではよくある「詰まり」はこの作品にはあまりみられませんが、色々な情報が集まることでピーンと来るあの感覚は心地よく、未プレイかつ必殺シリーズファンの方々にはお勧めです。非常にオススメします。ぜひプレイしてみてください。