里山関と尾上部屋について

軽量で多彩な技を見せる里山関について

里山関は昭和56年5月に奄美大島で生まれ、今年で36歳になりますが今も現役の関取として頑張っている力士です。日本大学から13年前の春場所に角界の門を叩きました。入門した当時は三保ヶ関部屋でしたが、後に尾上部屋に転籍しました。なぜなら角界に入門するきっかけを作ったのは同じ大学の先輩にあたる現尾上部屋の師匠だからという面が大きかったからです。学生時代も学生相撲選手権などで上位の成績を残すほどの実力はありましたが、付出の権利を得られず通常の入門となりました。ちなみに同学年で、大卒で入門した力士として、現在も幕内で活躍している嘉風関がいます。現時点の最高位は10年前の夏場所に記録した西前頭12枚目ですが、幕内の在位が計6場所で、どちらかというと十両で活躍している時代が長い力士となっています。


出典:http://www.sumo.or.jp/ResultRikishiData/profile?id=2668

里山関というと、身長176cmに対して体重は115kgで角界では軽量力士の区分に属し、記録だけでなく記憶に残る取り組みを多く見せてくれるのが特徴です。典型的な例として、立ち合い時にぶつかった際、相手の脇や下側に頭を付けてから、廻しや足を取るなどしながら攻めていくスタイルが多く、最終的に足取りや、すそ取りといった多彩な決まり手を決めています。現に、決まり手の傾向でも下手投げが31%で1位になっているものの、その他決まり手が48%と半数近くを占めています。また、自滅のリスクが高い反り技も伝え反りとして2回も決めています。このようなタイプの力士が最近になって目立ち始めており、現在では幕内に昇進した石浦関や、間もなく昇進すると思われる宇良関などが挙げられます。また一昔前では、現在スポーツ解説などで活躍している元小結舞の海関も現役時代に実行するのが、すごく難しい三所攻めを2回決めるなど、技のデパートと呼ばれていたほどで、このタイプに属します。

里山関が慕っていた元小結濱ノ嶋関について

里山関の師匠は元小結濱ノ嶋関で昭和45年3月生まれの46歳です。里山関と同じ九州地方の熊本県出身で、現木瀬部屋師匠で元前頭筆頭の肥後ノ海関と同じ日本大学から幕下付出で平成4年1月に師匠が元大関増位山関の三保ヶ関部屋に入門しました。入門から丸1年で関取になり、丸2年で新入幕を果たしました。濱ノ嶋関も体重が130kg台で里山関と同様に軽量力士でしたが、前廻しを掴んだ後に一気に寄って出たり、上手から投げたりする相撲に強みがあり7年半の間、幕内で活躍しましたが、後に糖尿病を患った影響で番付を下げて、入門から12年半で現役を引退しました。

引退後は尾上親方として三保ヶ関部屋の部屋付き親方として後進の指導をしていましたが、11年前に里山関などを連れて尾上部屋として独立しました。ちなみに、この当時、一緒に連れてきた力士は他に5人おり、その中にはエストニア出身で5年前の初場所に幕内最高優勝を果たした元大関の把瑠都関がいます。

濱ノ嶋関が興した尾上部屋について

こうして誕生した尾上部屋は大田区池上8丁目にあるビル内に部屋があり、東急池上線か多摩川線を使えば繁華街の蒲田に10分ぐらいで行くことができる位置です。この地を選んだ理由として、おかみさんの実家が近くにあることが挙げられます。そのおかみさんは師匠より2歳年上の姉さん女房で、濱ノ嶋関が幕内で活躍している17年前に結婚しました。現在、尾上部屋には里山関や5年前に幕内で活躍をしていた天鎧鵬など、弟子が14人在籍しており、床山の床濱を含めて共同生活をしています。ちなみに、師匠の高校生の長男も相撲部に所属しています。

尾上部屋では、事前に連絡をすれば朝稽古の見学ができます。また、ちゃんこ鍋は塩味ベースのコラーゲンちゃんこ鍋やカレーちゃんこ鍋などバライティに富んだ内容になっているのが特徴で、数年前には尾上部屋のちゃんこ鍋として鶏つくねや地鶏などがセットになって一般に販売されていた時期もありました。