相撲興行の試合方式は2種類ある

東洋精密工業 きんのしおり 相撲 D005

両国国技館などで行われる相撲の取り組みには主に2種類の試合方式があります。

まず、年6回行われている本場所では1日1番だけ相撲を取る代わりに15日間かけて行われる方式で取り組みが行われます。幕下以下の取的では概ね2日に1番のペースになります。大相撲ではこのパターンが普通で、この15日間の成績のみで番付などの階級を決めています。本場所以外にも地方巡業で行われる取り組みもこの方式で行われています。この方式では半月間を通して常に全力でコンスタントに取り組めるように、体のケアだけでなく、精神的な持続力も求められます。これが不十分の場合だと、前半で5連勝など好調だったのに、後半失速し、8連敗を喫して負け越したという結果になってしまうこともあり得ますし、現に、このようなケースは度々見られます。

もう1つの方式としてトーナメント方式があり、例えば毎年2月にフジテレビが主催して行われている日本大相撲トーナメントや10月に行われている明治神宮相撲大会などがあります。これらは何れも花相撲と呼ばれている、成績が番付に全く反映されない形で行われていますが、求められるのは前者とは異なります。具体的には1日で何番も勝たなければならないので、短い時間で常に全力で何回もぶつかることができるような実力を持った方が有利になります。ある意味、1日に複数教科の実力をアウトプットする入学試験に近い形と言っても良いと思います。

これらのように2つの試合方式で相撲興行は行われますが、力士たちの日々の稽古は、この何れにも対応できるようになっています。まず朝稽古は基本、毎日早朝から4時間以上の時間を取って四股などの基本練習や実際の稽古を組み合わせて、ほぼ同じ内容で行われているので、このような生活を繰り返すことで、いつでも自分の実力を出し切れるようになります。また、朝稽古の中で三番稽古という実践方式の稽古で、同じ相手に対して何十回もぶつかって行きますので、1日に複数相撲を取る形式でも対応が可能になっています。