食パンの魅力
パンは、どこでも食べることができ、いろんな種類がある
朝食を取らない人は少ないと思いますが、この朝食を取っている人のうち、20歳代や30歳代など、若い世代ほど米食よりパン食を取っている割合が高く、凡そ6割がパン食であるという調査結果もあるほどです。パンだと忙しい朝でも、さっと取り出せて食べることができるので、通勤や通学の際に電車を使っている場合に中で食べたり、極端な例かもしれませんが、パンを加えたまま家を出て、動きながら食べたりすることも可能です。
パンにも種類があり、昔の給食で出てきた長太い形をしていて、上に切り目を入れて焼きそばなどを詰めたり、揚げたりして食べることができるコッペパンや、あんパンやディニッシュパンなど予めジャムやフィリングなどで味が付いていている菓子パンなどがありますが、今回はトースターを使って焼くだけでなく、様々なアレンジ方法ができる食パンに焦点を絞って説明していきます。ちなみに、コッペパンで先述したような手を加えた場合は総菜パンとして分類されていて、他にも生地を焼くのでなく、蒸し器などで蒸して作ったパンは蒸しパンと分類され、饅頭などが該当します。
食パンとはどのようなパンの事なのか
食パンにようにパン生地は強力粉などの小麦粉・イースト・食塩・砂糖・水をベースに作られています。これらはいずれも欠かすことができない材料で、小麦粉と水を用いて弾力性とねばりのある生地にできます。イーストはパン酵母のことで、パンを膨らませる役割があり、砂糖はそれの栄養分として必要です。食塩は発酵の進み具合を制御する役割を担っています。これらの構成要素だけで作られたパンがカリカリで固い食感が楽しめるフランスパンであり、ここに、パンの香りを引き立てるために牛乳などの乳製品と、食パンの特徴である柔らかい食感を保つことができるマーガリンなどの油脂類を加えることで、食パンを作ることができます。
どのように作られるのかというと、先述した材料をしっかり混ぜてから発酵させてパン生地を膨らませておき、適度の大きさに切り分けて2度目の発酵の後、型に入れてオーブンなどでじっくりと焼いて完成させています。この時に入れる型が長い箱型であることが食パンと呼ばれている理由の1つとされています。
実際に作ると分かると思いますが、工程ごとに時間を有する上、揃えなければならない材料が多いため、なかなか手作りで食パンを作ろうと思っても容易ではないと考えられますが、出来立てのパンの味は市販の物よりもおいしく感じられるので作り甲斐があります。
しかし、最近になってパナソニックなどの家電メーカーでホームベーカリーが発売されていて、これを使うと、材料を投入するだけで、勝手に焼き上がりまで機械がやってくれるので便利な上、所要時間も4~5時間程度であるため、炊飯器でご飯を予約するような感覚で、朝食の時間にタイマーを合わせれば、出来立ての旨い食パンを頂くことができるようになりました。
高級食パンは高カロリーなことが多いが、そのままでも旨く柔らかいのが特徴
一般に売られている食パンにも色々と種類があり、普通の食パンだけでなく、なかにレーズンやチョコチップが入った食パンがあるなど豊富になってきています。
この普通の食パンでも種類によって値段が違っており、中には山崎製パンで売っているゴールドソフトのようにインターネットなどでしか注文できないものもあり、値段も高いです。ちなみに、このゴールドソフトは月2回しか生産していないため、このような販売スタイルになっているそうです。
このような高級食パンは一般的な食パンと比べてカロリーが高くなっている種類が多いのが特徴です。要因の1つとして考えられるのが、食パンを作っているときの材料に拘っている事ではないかと思われます。例えば食感を柔らかくする効果がある油脂類にバターを用いたり、味を引き立てさせる効果がある乳製品に生クリームを用いたりするケースの場合、一般的に良く使われているマーガリンや牛乳に比べて高カロリーの為、できるパンのカロリーも高くなります。ただ、そのように作られた食パンは何もつけなくても、バターや生クリームの味を直に楽しむことができる上、柔らかさもグレードアップしているため、高級感を楽しむことができます。また、街のパン屋さんで売っている食パンにおいて、普通の食パンよりも100円高い高級食パンが置かれていて、そこには生クリームが使われていました。
もちろん、パンを作る際に発酵時間・焼く時間・生地のこね方までをしっかりと決めていて、人手で行っていて手間がかかるため、機械で作られることが多い一般の食パンよりも割高になっているという理由もあります。
菓子パンや総菜パンなどにない魅力が食パンにはある
パンには色々な種類があり、菓子パンや総菜パンなどの場合は既に味付けや具材が入っているため、袋を開ければすぐに、どこでも食べることができるという利点があります。一方、食パンの場合だと先述したような高級食パンのケースを別として、大抵は焼いてからマーガリンやジャムなどをつける手間がかかるので、手軽に食べるという印象を持っている人は少ないと思います。
その反面、食パンには自分のアレンジに応じた食べ方ができるというメリットがあるといえます。忙しい朝でも、例えばマーガリンをつけて食べた翌日はジャムをつけて食べようという風に、ジャムなどの材料さえあれば、何通りの食べ方を試すことができます。しかも、材料が1つしかないケースでも、半分だけ塗って何もないプレーンな状態と味を比較することも可能ですし、牛乳などの飲み物に浸して食べる方法もできます。もちろん初日は焼かずに食べて、焼いた場合との味や食感を比較するという楽しみ方もできるのではないでしょうか。
このように食パンにはいろんなアレンジと食べ方を自分で工夫して食べることができるという魅力があるのが特徴だと思います。