介護の担い手はどこに?「介護離職しないさせない」

2018年4月7日

[和氣 美枝]の介護離職しない、させない

高齢化社会のなかで、介護保険サービスやボランティアによる介護の制度も徐々には増えています。しかし、そのサービスの内容や使い方について知っている人はどれだけいるのでしょうか。いくら箱ものがあったも使われなければ意味がありません。介護サービスや社会資源を使わずに自身、家族で解決しようとしてどんどんと自分達家族を追い詰め大変な思いをしている人たちがいるのです。

介護のために仕事を辞めることとなる、働き盛りの40代50代の人々がいます。親や兄弟のための、いわゆる介護離職です。一度離職してしまうと年齢的にも再就職が厳しくなる現実があります。最近は親を介護する男性の子ども、介護男子も増えているようです。

この本では、そのような介護離職の現状が介護をする家族の視点でかかれています。内容としては、介護離職をしてしまった介護離職に至ってしまった経過や介護離職が産み出すゆがみと厳しい現実、介護離職をしない知恵と工夫について、働く介護者は4つの環境に囲まれている、介護離職ゼロを実現するための働く環境づくり、介護はあなたの人生の新しいイベントです、ということが主な項目です。
介護離職は自分の親を看ることが出来ない、どうしようもないときに子どもが困ってしまいます。そこで、離職という究極の選択をすることがありますが、現実には離職による収入低下、収入源が親の年金のみということもあります。生活が成り立たなくなってしまいます。やはり、生活していくには働いたりして収入を得る必要もあります。そこで、介護離職する前にどのようにしたら、離職せずに介護ができるのか離職をしない介護の方法などが事例を交えて書かれています。離職しないための介護の情報収集や介護サービスの利用、周囲との人間関係のあり方などハード面でのサポート体制に加えて介護者の心のあり方といったソフト面にも触れられています。

介護をしていても介護者一人で抱え込まずに公的機関や知人に相談したり同じく介護をしている人に相談したりと悩みを溜め込まずに介護と仕事を上手く両立することの大切さを感じさせられます。介護をしながらこれまでの生活も維持していくための方法が分かりやすく書かれている一冊です。