子ども虐待はなぜ起きているのか、増え続けるのか。「子ども虐待」

2018年4月7日

子ども虐待 (講談社現代新書) | 西澤 哲 |本 | 通販 | Amazon

子どもへの虐待、昨今では児童相談所、緊急ホットラインなど、児童の養育のために安全を守るための制度が世間一般でもかなり認知されて来ています。ただ、自分に子どもがいても、どこか他人事だと思ってしまうことも多くはありません。現実問題として虐待は増加し起きている問題です。この本により、少しでも虐待の現状とそこから回復しまたは心に傷を抱えながら生きていく子ども達の姿を事例を通して読むことが出来ます。

著者は1980年という、小戸も虐待が取り上げられ報道されたりする前から活動を続けてきている方です。虐待などでトラウマを受けた子どもの臨床心理活動を行っています。現場経験を通して虐待やネグレクトの子どもへの影響について書かれています。

内容としては、1子ども虐待とは何か 、2虐待してしまう親の心理、3DVと虐待、4性的虐待は子どもの心をどのように蝕むのか、5トラウマについて考える、6アタッチメントと虐待、7本来の自分を取り戻すダメにといいものになっています。

虐待もネグレクト、身体的虐待、性的虐待、経済的虐待と一言で虐待と言ってもその内容は様々です。そのなかで、性的虐待については語られることが少ないですが、本著では性的虐待についても触れられその後の子どもの心理状態や親との関係についても書かれています。虐待してしまう親も様々です、良く聞くのは親自身も虐待を受けていてどのように子どもに接したら良いのか愛情を与えたら良いのかが良く分からないということや、大人になりきれていない大人が子どもを育てていくという親としての意識の低さもあります。
最後には虐待を受けた子どもの回復について具体的な方法の紹介や解説があり、治療が進められていること成功事例も多くあることが述べられています。しかし、トラウマとあるように心の傷を抱えて生きていく事例もあります。

虐待の事例がまとめられ、抵抗できない子どもの姿が紹介される本もあります。この本では、虐待で傷ついた子どもの回復について、どのように回復していくのか、多くの人が疑問に思うことを解説してくれています。虐待とはと学ぶときには、入りやすい一冊となっています。