生活に困ったときにどうしたら?「生活困窮者の相談」
生活に困っている人、それは様々な意味があります。お金に困っているのか友人関係で困っているのか、仕事で困っているのか、家族のなかで困っているのか、生活では様々な困り事が生じてきます。ただ、そのような困っていることでも生活に支障を来すようなことで自分一人ではどうしようもない時には、生活困窮者制度を使う必要があるのかもしれません。
平成27年度から生活困窮困窮者自立支援制度がスタートしています。生活困窮者制度により、生活に困っている人がその相談からどうしたら問題が解決されていくのか、一緒に方向立てて行くのが生活困窮者相談員の役割です。
相談を受ける人たちがどのような生活を送ってきているのかなどの生活背景を知ることも重要です。しゃかいの現実として雇用される大変さを知っているのか、社会での生活のために自身のことを知る努力をしているのか、自分が現在社会的にどのような立場にいて役割を果たしているのかと自身の社会的な立場や存在を知ることが大切です。
様々な事例が紹介されていますが、相談を受けたときの生活困窮者相談員の技量も問われてきます。うわべだけを聴いてその人の気持ちを聞き出せずにいると、生活困窮の対象ではないと考えてしまい、他の制度の紹介のみになることもあるかもしれません。また、相談者の社会での現状だけでなくなぜそうなったのか今抱えている問題の本質が何かを聞き出せて一緒に解決していく筋道をたてることができれば、その相談は続いていき、相談者の自立にも繋がるかもしれません。
自立に繋げる、とても大変なことかもしれません。今までの生活をかなり変えないといけないこともでてくるでしょう。それでも、
自分の力で社会のなかで自し自活していこうというときには、このような生活困窮者制度も利用しきちんと自分の足で立てるまで、じっくりと生活の筋道を立てていくことが大切になってくるのだと感じる本です。