誰にでも親はいる。その将来は。「親が70歳を過ぎたら読む本」

2018年4月7日

[村田 裕之 著]の親が70歳を過ぎたら読む本 相続・認知症・老人ホーム……について知っておきたいこと

誰にでも親がいて、赤ちゃんの時は自分で何もできず全て親が世話をしてくれて、その後も色々な人生がありながらも親に守られながら成人となり、社会において一人でも生活していけるようになります。その大切な親も必ず歳をとります。親が歳をとったときにどうしたら良いのかきちんと考えておかなくてはいけないのかもしれません。

この本では親が70歳を過ぎたらどのようなことが起きて何をしなければならないか等が書かれています。自身が現役で働いているとなかなか親と一緒の時間を過ごす機会も少なくなってくるかもしれません。元気そうに見えた親が急に年老いて見えるときが来るのです。誰でも歳をとるのだから、自然なことでもあります。

しかし、現役で働いていると親がもしも介護が必要になったときにどうしたら良いのかが分からないのです。離れて生活していたりすると余計にどうしたいのかなかなか理解もしにくくなっています。例えば一人で暮らせなくなったら、施設を考えなくてはいけませんがどのような施設があるのか、そこから調べたりしなくてはいけません。また、金銭的な問題も出てきます。やはり、介護にはお金もかかります。

著者は自身の介護の経験からも親の介護が急に必要になったときの困った経験があり、この本により何を準備しておけば良いのかポイントを述べています。トラブルの多くが事前の準備で防げるというのです。
親は急に歩けなくなったりするわけではないので段階をきちんと見極めその時々の対処も必要です。認知症や筋力の衰え防止の予防方法も書かれていてノウハウが詰まっています。

この本により、実際に親が70歳を過ぎて元気だとしても、早い時期から親の将来を考えておく必要があることを実感させられます。高齢化社会の中で様々なサービスもありますが、いざというときのためにもどんなサービスが自分の親には1番適切なものなのか考えておく必要があり、そのようかな自然準備で誰もが慌てずに介護のある日常生活を送ることが出来るのかもしれません。