高齢者の生活は守られるのか「ルポ 難民化する老人たち」

2018年4月7日

ルポ 難民化する老人たち (イースト新書) | 林美保子 |本 | 通販 | Amazon

老後というとどういうイメージがあるでしょうか。一昔前は、定年退職して悠々自適な生活で孫と遊んだり旅行に行ったり、今までできなかった趣味を楽しんだりと、老後でも豊かな生活が送れるというイメージや社会的風潮がありました。

しかし、この本では現代のこれからの高齢者の生活模様がどのようになっていくか書かれていますが、悠々自適な生活は夢物語なのかと考えさせられます。

老後の生活資金として年金がありますが、今の支払い年金では到底生活できないという生活できないという老人もおおいのが現状です。国民年金だけでなく厚生年金もあればなんとか生活していけるかもしれませんが、なかなか全ての人が一般的な生活の送れる水準の年金がもらえる世の中ではないのです。

そこで、仕事をフルタイムでなく、アルバイトなど行おうとしても雇用先がありません。いくら元気であると言っても年齢で雇ってもらえないことも多いのです。

年金でなんとか生活できていても成人した子供が独立しないというパターンもあります。いつまでも親のところに住み、親が多くの生活費を年金や蓄えから払っているということもあります。

そして、高齢者施設に入りたい入ろうと思っても空きがなく入れない現状や、ローンを組んで買った家のローンが終わらずにその自宅をどうするべきか悩まされるということもあるのです。棲みかとして考えていたところがついの棲みかではなくなっているのです。

介護問題もとり立たされる昨今で、介護だけでなく居住の問題もあり、超高齢化社会の抱える問題はこれからもつきることなく、もしくは広がりをみせる問題となるかもしれないと考えさせられる1冊です。