誰もが老いる!「親の老いを受け入れる」

2018年4月7日

親の「 老い 」を受け入れる ~下町医師とつどい場おばはんが教える、認知症の親をよくする介護~ | 長尾 和宏, 丸尾 多重子 |本 | 通販 | Amazon

親が老いていくのは当たり前のことなのに、自分の親が老いていくことがなかなか受け入れられないということは、多くの人が経験することかもしれません。さらには、認知症というと結構聞く言葉でも自分の親はダイだろうと、少したにんごとと考えてしまったりします。また、認知症という言葉を知っていても実際どのようになるのかは分からないことが多いでしょう。

この本では、老いを受け入れる心が少ないということが言われています。家族で過ごす時間は、子供が成長するとともに少なくなります。就職などで実家を出れば親との会う頻度もかなり少なくなります。そのようなときに、久しぶりに会った親に対し、年老いたなあと感じることがあります。

しかし、親が老いていき認知症になったときに、子供はどのようにその少し変わった親を受け入れられるでしょうか。親が老いて認知症になったときに、すぐに施設への入所を考えるだけでなく認知症の薬はさじ加減が大切であり自由にさせることも大切と述べられています。

親が老いていくということは、子供にめいわくをかけたくないけれど迷惑や困らせるような言葉を発することもあったり、徐々に生活がスローペースとなりなにかやりたいといった意欲を失うことがあるかもしれません。そして、親は最期に命の尊さも教えてくれるのです。

この本では実践から得た介護の悩みが書かれており、その悩みを楽にしてくれるヒントがあります。日々の生活をありのままに、穏やかに家族で暮らすためにも、老いることが当たり前であり、それは自分の親にも自分にも訪れることだということをきちんと認識しておくことが大切だと思わされる内容です。