働きたいけど働けない社会がある「無業者会」

2018年4月7日

[工藤啓, 西田亮介]の無業社会 働くことができない若者たちの未来

学校を卒業したら、生活のためにも社会に出て働く。これが、一般的な大多数の考え方かもしれません。しかし、現実問題誰もが就職できて自分の働きたい仕事に就けているのかというとそうではない現状があります。

この本で書かれている若年無業者とは、高校や大学に進学していなくて独身であり、日常的に収入となる仕事をしていない15歳から39歳の人々です。

どうして、このような年齢層の人々の就労について考えなくてはならないのかという視点がまず書かれています。

そして、働きたくても働けない若者たちの実態が事例でも紹介されています。例えば、難関資格を取得してもそれを生かせず面接が苦手で、引きこもりとなってしまう若者や、会社都合で2度の解雇を経験して、潰れない会社で働きたいと望む若者もいます。

働きたいけれども働けていない若者たちへの世間の誤解もあり、結局自分のやりたい仕事を選んでいるから就職できないのでは、親のすねをかじって生活しているのではという社会の考えもあるのも事実です。

日本がいかに成長発展を遂げていくか、この若者たちの社会での役割とも関係してきます。若年無業者の支援を行ない無業者がいない社会システムの構築が大切であり、社会のシステムと同時にNPOの果たす役割も述べられています。現在何ができるのか、それがまとめられている一冊です。

若者の働けない現状をいかに理解していくのか、そこには多角的な視点が必要であると考えさせられます。社会システムの構築によりより良い社会が作られるよう、日々変化する社会、雇用状況に目を向けることが大切であり、若者支援など年齢別に考えたりと社会のなかでの検討課題はまだまだ沢山あるのだと実感させられます。いかに、若年無業者を減らすか、大切な課題です。