映画「サクラダリセット 【前篇】」のあらすじ・見どころを徹底解剖!

2020年7月8日

2017年3月25日に映画「サクラダリセット 【前篇】」が、5月13日には「サクラダリセット 【後篇】」が劇場公開されます。
ライトノベル作家・河野裕の「サクラダリセット」シリーズをぎゅっと濃縮し、二部作にまとめた本作のあらすじと見どころをご紹介します。

映画「サクラダリセット 【前篇】」あらすじ紹介

『サクラダリセット 前篇』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)

能力者が集う街“咲良田”。
2年前の夏、彼女が世界から消えた。あの日を取り戻すために、僕らは何度でも「リセット」す―「リセット」たった一言。それだけで世界を最大3日分巻き戻せる。能力者たちが暮らす街“咲良田”で生きる少年と少女の物語。驚異的な「記憶保持」能力を持つ高校生・浅井ケイ(野村周平)が「リセット」の能力を持つ春埼美空(黒島結菜)と共に、2年前に「リセット」の影響を受け、死んでしまった同級生・相麻菫(平祐奈)の再生を祈り、さまざまな能力を組み合わせ、仲間と共に禁断のアプローチに挑みます。 「過去を巻き戻す」前篇、「未来を祈る」後篇―観る者の心を透明にえぐる贖罪と救いの青春ミステリーです。

タイトル:「サクラダリセット 【前篇】」
2017年3月25日(土)TOHOシネマズ 新宿ほかにて全国ロードショー
配給:ショウゲート
公式サイト:http://www.sagrada-movie.jp/

「サクラダリセット」とは?

サクラダリセット(角川文庫)【全7冊 合本版】

主人公・浅井ケイと春埼美空が特殊能力を使い、今ある世界をより良いものにすべく、“聖なる再生”と“再構築”を行っていく挑戦を描いた映画「サクラダリセット」。
原作は「いなくなれ、群青」を含む「階段」シリーズなど、ライトノベル界でカルト的人気を誇る作家・河野裕のデビュー作。
全7巻からなるシリーズで「このライトノベルがすごい!2013」に最終巻がランクインしています。
河野裕の原点にして最高傑作と言われている原作を映像化したのは、映画「神様のカルテ」シリーズ、「トワイライトささらさや」など人間の繊細な感情を映し出すことに定評のある深川栄洋。
時間軸が錯綜するミステリーであるとともに青春、恋愛、友情など盛りだくさんな人間模様を瑞々しく丁寧に描き出しました。
本作のプロデューサーである春名慶は「予測不能な大どんでん返しと散りばめられた伏線の美しい回収、そんな壮大な青春ミステリーを映画化するにあたり必然的に、前篇、後篇の二部作にたどり着きました。」と語っています。
映画公開に合わせて2017年4月からTOKYO MX、関西テレビ、BS11系にてアニメ放送も開始され、コミックと映画版のノベライズ本も発売予定で、日本中にサクラダ旋風が巻き起こります。

サクラダは超能力者の街!?

【映画グッズ】サクラダリセット 前篇 下敷き

特殊な能力を持つ人々が半数を占める街“咲良田”。
能力の大抵はくだらないものですが、中には危険な能力もあり、くだらないものでも悪用すれば大変な事件に発展することも。
能力は影響の度合いによってS、Aなどランクに分けられており、管理局によって厳重に監視・制御されています。
ケイの「記憶保持」は、それ自体はたいしたことはありませんが、春埼の「リセット」と合わさると、実質最高のAランクに該当するため、管理局に監視されています。
ケイと春埼は高校のボランティア“奉仕クラブ”に属し、管理局下で能力によるさまざまなトラブルを解決する見返りとして、管理局からの厳しい監視を緩めてもらっています。

また、大抵の能力には制約があり、能力は使用者の性質に依存し、使用者の本質か、使用者が求めているものが、大抵は能力となって現れます。

咲良田の能力は、街の外に出ると皆、不思議と自分が能力者であることを忘れてしまいます。
住民は普段、能力があるのが当たり前の環境の中で暮らしていますが、管理局がさまざまなトラブルを秘密裏に解決しているため、能力者の街であることを意識しないほど咲良田の街は穏やかです。

ブレイク寸前の若手注目俳優陣が大集結!映画「サクラダリセット 【前篇】」のキャスト紹介

本作には野村周平、黒島結菜を始めとしたネクストブレイクな俳優陣が結集しています。
今、注目の若手俳優たちをキャラクターとともにご紹介します。

【芦原橋高校】

浅井ケイ/野村周平

野村周平 ファースト写真集 『 side 』

芦原橋高校の奉仕クラブで活動する高校生。
小学生の頃に咲良田を訪れた際に、「記憶保持」の能力が覚醒。それ以来、この不思議な街に魅せられ、家族と離れ一人、咲良田に留まることに。
ケイの「記憶保持」は、春埼の「リセット」の影響を受けないほどの強度で、一度見たこと見聞きしたこと、考えたことはいつだって確実に鮮明に思い出すことができます。
2年前に行った「リセット」で同級生の相麻菫を死なせてしまい、春埼と共に、相麻を生き返らせる能力を探しています。
頭の回転が速く、冷静沈着に見えて、「リセット」を使いたい依頼者に対して「あなたはその願いのために世界を三日間殺す覚悟はありますか?」と必ず尋ねる熱い心の持ち主。
原作者の河野は、ケイに関して「疑いを知らない善人ではなく、すべてを疑った上で尚、善人であろうとする“無垢でない善人”を書いてみたくて生まれたキャラクター」だと語っています。

浅井ケイを演じているのは、映画「ちはやふる」シリーズや「帝一の國」など話題作への出演が続いている若手実力派俳優の野村周平です。
野村本人は明るく人懐っこい性格で、時折SNSなどで炎上していますが、演じる役柄はし一見静かながらも内に秘めた心は熱いキャラクターが多いです。
本作のケイというキャラクターに対しても「感情が外に出ない役で、だからこそ、感情を出す時が難しいと感じました。こんなに頭が良くセリフ回しの難しい役も初めてだったので、勉強になったことがたくさんありました。」とインタビューで語っています。

春埼美空/黒島結菜

黒島結菜 2016年 カレンダー 壁掛け B3

芦屋橋高校の奉仕クラブで活動する高校生。
能力は「リセット」。
世界を3日分巻き戻すことができる他に例をみないほどの広範囲の能力ですが、その分、制約も多く、この能力はケイによって発動され、春埼自身も「リセット」されてしまうため、自分が「リセット」を行ったことを覚えていることができません。
「リセット」の影響を受けないケイと行動し初めて、その能力を発揮します。
中学時代に相麻を通じてケイと知り合い、それ以降、常にケイと行動を共にしています。
ケイと出会った頃は、感情表現が乏しく無表情で、他人の動向にも興味が湧かない性格でしたが、ケイと行動を共にするうちに、ケイに絶大な信頼を寄せるように。
高校生になった今も他人には興味がありませんが、ケイのことは何でも気になってしまう一途な女の子です。

春埼美空を演じているのは、黒島結菜です。
ドラマ・映画に幅広く活動する黒島はU20の期待の若手女優の一人。
説得力のある目力を持っており、台詞に頼らない自然体でピュアな演技が魅力です。
本作はドラマ「時をかける少女」に続き、二度目のタイムリープもので、良い意味で少年のように中性的な黒島にぴったりの役柄だと言えるでしょう。
2018年公開予定の映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」の主演も控えている映画界期待の星です。

相麻菫/平祐奈

平祐奈 2017年 カレンダー 壁掛け B3 CL-227

ケイいわく「野良猫のような少女」。
能力は不明。
2年前にケイと春埼が行った「リセット」の影響で死亡してしまいます。
しかし、相麻の死には理由があり!?
本編予告編で「私は死ななければならない理由があったの。すべて必要なことなの。」と語る相麻。なぜ、相麻は死ななければならなかったのか?相麻の能力とは?
本作の鍵を握るキャラクターです。

相麻菫を演じているのは平祐奈です。
女優の平愛梨の妹で、2015年に美少女女優の登竜門と言われているJR東日本のJR SKISKIのイメージキャラクターに起用され、一気に注目を集めました。
2017年だけでも映画「キセキ -あの日のソビト-」「きょうのキラ君」「暗黒女子」「ReLIFE」「忍びの国」への出演が決まっており、今最も勢いのある若手女優の一人です。

中野智樹/健太郎

ケイの本質を理解している数少ないケイの親友でバンド活動をしているいまどきの明るい青年。
能力は「声を届ける」。
「リセット」や時空の影響を受けることなく、「声を届ける」ことができるAランクの能力の持ち主。
具体的には、届けたい相手に届けたい日時に、頭の中に、智樹や智樹が届けたい人物の声が鳴り響きます。
ケイと春埼の計画を知り、協力することに。
2年前に「リセット」の影響で亡くなった相麻は、亡くなる前日に、智樹に「2年後の自分自身へ声を届けてほしい。」と依頼しています。

中野智樹を演じているのは健太郎です。
14歳からモデルとして活動してきた健太郎。
2014年から俳優としてドラマ・映画に出演し始め、「あのイケメンは誰?」と話題になりますが、年齢など公式サイトでの非公開情報が多かったことから「謎多きイケメン俳優」としてさらに注目を浴びることに。
2017年現在は、リアリティー番組「TERRACE HOUSE Aloha State」にスタジオメンバーとして参加したり、出演映画のインタビューなどで段々と素顔がわかってくるなど、まさにブレイク間近。本作ではバンドをやっているという役柄なので、歌声も披露しています。
2017年は映画「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」「先生!」へ出演するなど、注目の若手俳優です。‪‬‬‬‬‬‬

村瀬陽香/玉城ティナ

玉城ティナ写真集 ティNa EROス BY KISHIN

管理局に勤めていた兄が交通事故で死亡したことをきっかけに不登校になった村瀬。
能力は「モノを消す」。
触れることのできるモノをすべて消せるため「何でも消せる私の能力は最強。」と言ってはいますが、実は繊細で臆病な面があり、共に兄を生き返らせてくれる仲間を求めています。
消したい対象を口に出し、触れるだけで、春埼の「リセット」など他の能力を打ち消すことができるほか、重力なども消すことができます。

村瀬陽香を演じているのは玉城ティナです。
雑誌「ViVi」の専属モデルの他多くの雑誌で活躍するハーフモデルの玉城。
日本人離れした美しい容姿で多くの女性ファンを魅了しています。
2016年以降、ドラマや映画に少しずつ出演するようになり、2017年は映画「PとJK」「暗黒女子」の公開が控えています。

岡絵里/恒松祐里

ケイの後輩。
能力は5秒以上目線を合わせることによって発動する「記憶操作」。
応用的に使うことで、他人の能力を「記憶操作」し、奪うことができます。
かつてはケイを慕っていましたが、あることをきっかけにケイに対し、愛憎入り混じった感情を持つようになり、管理局に協力するようになります。

岡絵里を演じているのは恒松祐里(つねまつゆり)です。
幼い頃から子役として活動しており、確かな演技力を持っている恒松。
2015年のNHK朝の連続テレビ小説「まれ」、月9ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」で石原さとみの妹役を演じ話題に。
2017年は映画「ハルチカ」にも出演しており、学園ものに出演していく中で、どう抜きに出るか、ここ5年が恒松にとって勝負の年となるでしょう。

津島信太朗/吉沢悠

動物のお医者さん DVD-BOX

芦屋橋高校の教員で奉仕クラブの顧問。
能力はなく、管理局の職員でもあります。
必要に応じて嘘をつくこともありますが、基本的には生徒思いの志がしっかりした教員。
ケイたち奉仕クラブの部員は、津島を通じて管理局からの“仕事”に応えていきます。
ケイと春埼は自分たちの能力について、“仕事”のたびに丁寧な報告をする代わりに、通常管理する上で必要な手続きを幾つか省き、ある程度の自由を得ています。
本作では、津島を通じて「佐々野(大石吾朗)という名のおじいさんの奪われた能力を取り戻してほしい。」という“仕事”を引き受けたことから、相麻の再生を含む咲良田の大きな陰謀に巻き込まれていきます。

津島信太朗を演じているのは吉沢悠です。
1998年のデビュー以来、ハイペースでドラマ・映画・舞台に出演してきた吉沢。
一時は“燃えつき症候群”となり芸能活動を休止しますが、2006年から俳優活動に復帰しています。
本作では、自分の生徒たちに「普通の学生らしい学校生活を送らせてあげたい。」という思いと軸に行動していく教師・津島を好演しています。
2017年は主演映画「エキストランド」の公開が控えており、正統派イケメンの中堅俳優として活躍が期待できる俳優の一人です。

【管理局】

索引さん/中島亜梨沙

管理局の持つ、膨大な咲良田の能力に関する情報をすべて管理している女性。
能力は「嘘を見抜く」。
管理局のあり方に疑問を持っており、管理局対策室室長の浦地の考えを支持しており、浦地もまた、「嘘を見抜く」能力を持つ中島を常に連れ立って行動しています。

索引さんを演じているのは中島亜梨沙です。
2009年まで宝塚歌劇団で羽桜しずくの芸名で娘役を演じてきた中島。
退団後は、ドラマやバラエティー番組のナビゲーターとして活躍してきましたが、2017年は「種をまく人」「ハピネス」に出演。
宝塚出身女優の中でも屈指の美人女優であり、殺陣が得意だそうなので、これから時代劇などでも活躍が期待されます。

加賀谷/丸山智己

浦地の手帳や管理局のすべての鍵を管理しています。
能力は「ロックをかける」。
応用的な使い方ができる能力で、能力者の街“咲良田”の秘密に関わりが!?

加賀谷を演じているのは丸山智己です。
長身に切れ長の瞳で悪役を演じることが多い丸山。
本作でもケイたちと敵対する管理局職員を演じていますが、その加賀谷自身の過去にも大きな闇があり、クライマックスで見せる丸山のエモーショナルな演技に惹き込まれます。
ドラマ・映画界のバイプレイヤーとしても欠かせない丸山ですが、2017年は舞台「君が人生の時」が6月から上演されることが決まっています。

魔女/奥仲真琴・加賀まりこ

奥仲麻琴 2017年 カレンダー 壁掛け B3 CL-252

咲良田で能力が確認されて以来、51年間管理局に幽閉されている通称・魔女。
能力は「未来視」。
管理局の頂点に近い人物とされますが、“名前のないシステム”とも呼ばれ、個の人格はないに等しい扱いを受け入れています。
咲良田にケイを呼び寄せた張本人であり、ある計画を進めています。

現代の魔女を演じているのは加賀まりこ、かつて名前があった頃の魔女は奥仲麻琴が演じています。
「未来視」という強力な能力を持つあまりに、管理局のシステムとして生きることを強いられている魔女。その運命や自らの死さえも静かに受けいれる代わりにたった一つの願いを叶えようとする加賀の演技は、長い年月を思わせ、物語に説得性を持たせています。
魔女の若い頃を演じた奥仲は2015年にアイドルユニット「PASSPO☆」を卒業し、舞台・ドラマに活躍しています。
“清純”という言葉がぴったり当てはまる奥仲は、愛する人と咲良田の未来の狭間で揺れ動きながらも覚悟を決めていく若き日の魔女を哀愁たっぷりに演じています。‬‬‬‬

能力×能力で二年前に亡くなった少女を生き返らせる!?【前篇】の見どころ

本作の大きな見どころのひとつは、主人公・浅井ケイのハイスペックな頭の回転の良さとその行動力です。
ケイは何か目の前でトラブルが発生した時に、瞬時に状況を判断し、“リセット”が必要か否かを決め、行動します。そして、その行動次第でさまざまな人々の運命が変わってくることをきちんと理解し、受け止めようと努めています。その信頼性は、たとえ目の前でケイ自身が死んだとしても春埼に「浅井ケイは絶対に間違わない。」と言い切らせるほど。
そんなケイは、“奉仕クラブ”の活動中に偶然、「写真の中に入れる」能力を持つ佐々野が撮った写真の一枚に二年前に“リセット”の影響を受け亡くなった相麻菫が映り込んでいるのを発見します。
かくして、ケイの相麻菫“再生計画”が現実を帯びてきますが・・・。
果たして、【前篇】をご覧になる方々の中に「相麻を生き返らせることができる能力の組み合わせ」とトリックを、ケイの説明なしにきちんと理解できる方がどれだけいるでしょうか?
ライトノベルは基本設定が難しく、登場人物たちの過去も説明不足なことが多いのですが、その中でも本作はかなりハイレベルな方なので、複雑で難しいものを好きな方ほどハマる謎解きミステリーでもあります。
本作にはケイと同様に死んだものを生き返らせたい人間がもう一人登場します。
それは管理局に勤めていた兄を生き返らせたい少女・村瀬陽香です。
村瀬は他の能力者の協力を得て、ケイたちと対峙することになりますが、そこで能力バトルも見逃せません。
そして、それらすべてを見透かし、利用しようとする魔女の存在。
そこには魔女の過酷な運命と切ない恋愛物語が隠されていました。
時に協力し時に利用し合いながらも、それぞれの最良を目指してひたすら前進していく本作の魅力を、深川監督は「「原作を読んで、これは登場人物に成り代わって冒険していく、 体感していく、体験していく物語。それを映像でも味わってほしいと考えました。」と語っています。
皆さんもケイたちとともに物語を体感しながら、ケイと頭脳勝負をしてみてはいかがでしょうか。

時間軸が幾重にも交錯し、さらには特殊能力まで絡んでくる映画「サクラダリセット 【前篇】【後篇】」の二部作。
1度見るだけでは足りず、何度も観直したくなる作品に仕上がっています。
【前篇】は2017年3月25日、【後篇】は5月13日の公開です。

(文 / Yuri.O)