誰にでもある悩みをストレスフリーに「悩み・不安・怒りを小さくするレッスン「認知行動療法」入門」

2018年4月7日

悩み・不安・怒りを小さくするレッスン 「認知行動療法」入門 (光文社新書) | 中島 美鈴 |本 | 通販 | Amazon

認知行動療法と聞くと難しいもの、どんなものだろうと思う人も多くなかなか想像がつかないだろうとと思います。療法という言葉がつくと難しく考えがちですが、認知行動療法は様々な教育現場や障害者や高齢者の施設でも使われる行動療法でもあります。実は身近なところにある認知行動療法なのです。

認知行動療法とはどういうものか、簡単にまとめてみると自分の期待している事がなかなか相手がいることで、自分の思う通りに行かない、相手に求めているものがあるにも関わらず、その相手が思い通り行動してくれないとイライラしたりストレスを感じてしまう、そこに、その人自身の認知の歪みやむいしきにこうすべきだという今までの学習メカニズムがあるのです。その、辛くなってしまったりストレスを感じてしまうことをどうしたら解決していけるのか、考え方の癖を変えていくためには何ができるのか、それを科学的な根拠に基づいて教えてくれるのが認知行動療法です。要はちょっと歪んだ考え方を科学的に見て生きやすくしていくのです。

そのためにも、複雑に考えすぎている自分をリセットしたり、考え方の癖を自分で見直すことも必要になります。考え方の癖は自己を分析すると見えてくるものです。そして、自分が見えてきたらその考え方や行動をどのように変えるのか。そこで、認知行動療法で行動実験という手法により行動の見直し客観的な見方による解決があります。

人との関わりが苦手だったり、イライラしやすい人にはアンガーマネージメント、アサーティブコミュニケーションという手法もあります。アサーティブコミュニケーションでは、人とのつきあい方や話すときに、前向きになれる、自己や他者を否定しないような考え方が自然とできるようになります。

認知行動療法では、現在の認知と行動について考えていくので、悩みや不調を解決に向かわせてくれます。そのため、目に見えて自分が変われたということが分かる行動療法でもあります。感情のコントロールが上手くできなくて犯罪が起きてしまったりしている世の中で、自分が辛いときに辛いと声をあげて少しでも何かしらの方法できもちにゆとりができたら良いなと思わせてくれ、その一つに認知行動療法で解決できることがあると教えてくれる一冊です。