うつ病とは。気持ちを分かることのできる人に。「うつ病の人の気持ちがわかる本」

2018年4月7日

うつ病の人の気持ちがわかる本 (こころライブラリーイラスト版) | 大野 裕, NPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ) |本 | 通販 | Amazon

うつ病という病気は誰がなってもおかしくないものだということが、最近はマスメディアでも良く取り上げられています。芸能人でもうつ病になり突如テレビから姿を消すということもあります。それだけ誰もがかかるかもしれない疾患なのです。けれども、なかなか外見ではわからなかったり、どのように接したら良いのか何を当事者が思っているのか本当のところが分かりにくいデリケートな部分を持つ病気でもあります。

うつ病の人は言葉にできない気持ちを悶々と心のなかに抱えていたりもします。どのように表に出したらよいのか。それが自分でも分からないし教えてくれる人もなかなかいないし。本当の思いはなかなか回りの人には伝わらないことがあります。そんなジレンマをどうしたら良いのか解決策がすぐには見つからないようです。

患者本人が何を悩み、何を思っているのか、言葉にできない心の訴えや本音がこの本では分かりやすくイラストもありまとめられています。

うつ病に苦しむ人々の言葉だからこそ、その気持ちや対処法が分かりやすいのかもしれません。周囲の人もこの本を読むことによってうつ病へのなんとなくこんな病気かなから気を付けた方がいい最低限のことが分かったりと理解が深まります。

うつ病患者本人は、自分が駄目だと思うときもあり、そんなときはとことん落ち込んで外出もままならなくなったりします。普段の生活のなかで外出が出来なかったら様々な不便なことが出てくることは安易に想像できます。また、自分が役に立てない自分が情けなくなったり、体調不良だけど動けない理由がわからないということで不安が押し寄せてきて不安感がぬぐえないこともあるようです。目に見えないことへの対処ほど困難であり、人それぞれやに違うこともないでしょう。薬も違うのも当たり前かもしれませんが、回りの人の言葉かけや態度によってもその人の不安感は違ってくるし、体調不良も見えないけれど上手くなくても、体調が悪いということが、職場なり家族に伝えることができたらまた状況も変わることができるけれど、その言葉を発することも大変なのでしょう。

うつ病と診断されても良くわからずに不安なる、仕事の休み方がわからない、一見外見では分かりにくいといった様々な悩みがあり、その悩みが1つでないから余計に厄介なのかもしれません。どこから何から解決したら良いのか分からずに結局どれも解決できないままになってしまう可能性もあります。そのような診断があってどうしたら良いのか道筋が見えていくこと治療方針が分かることが安定できる材料になるかもしれません。

病気が安定してくれば、回復への道を歩き出すことにもなります。いくつかの回復へのステップはあります。そのときに必要な支援を適切に行うことが適切な解決に繋がるようです。例えば、いきなり休養から就職ではなくてまずはデイケアに行ってみたり、当事者の話がから将来の心配を軽減する必要もあります。スモールステップが回復には良いのかもしれませんし、いつでも上向きでなく下がることもあるかもしれません。

当事者の声をきちんと聞いて回復へのステップを見守り時に助言しながらゆっくり焦らず、その人なりの進み方ができていくことが大切だと感じられます。完全にわからなくても分かろうとすること、寄り添うことを大切にしていくとこが誰もが自然と出来たら誰もが住みやすい世の中になっていくのかもしれません。