菅田将暉、野村周平、永野芽郁など映画「帝一の國」彩る最旬な7人に迫る!
新緑薫る5月。
学生の皆さんは、学校生活にも慣れて友人もでき、学校生活が楽しくなってきた頃ではないでしょうか?
そんな、周囲のことがわかり始めた頃にやってくるのが「生徒会総選挙」!!
学校によっては「生徒会総選挙」の人選次第で、その後の自分の学校生活が潤うのか?潤わないのか?その一択に懸かっているといっても過言ではありません。
その「生徒会総選挙」、それもその頂点に立つ「生徒会長」の座を懸け、男子高校生たちの熱きバトルを繰り広げるのが映画「帝一の國」です。
2017年4月29日に劇場公開し、大ヒット上映中の映画「帝一の國」のあらすじ、登場人物、そして「帝一」ワールドを彩る最旬な若手注目俳優7人をご紹介します。
映画「帝一の國」あらすじ紹介
舞台は昭和。
全国屈指の偏差値を誇り、卒業生には官僚も多く輩出している日本一の超名門校・海帝高校に主席で入学した新1年生・赤場帝一(菅田将暉)。
名門お嬢様高校に通う可愛い幼なじみと頭脳にも恵まれ、順風満帆な帝一の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。
政財界に強力なコネを持つ海帝高校でトップ=生徒会長になった者は将来、内閣入りが確約されていると言われており、当然、帝一も入学したその瞬間から生徒会長を目指すことに。「ライバルを全員蹴落としてでも、どんな汚いことをしても戦いに勝ち抜く!」と意気込む帝一。
しかし、海帝高校には帝一と考えを同じくする秀才たちが集まっており、帝一の想像を絶する罠と試練、友情と裏切りの「生徒会選挙」の火蓋は切って落とされたのでした・・・。
政治選挙顔負けの命がけの「生徒会総選挙」、ついに開戦!
タイトル:「帝一の國」
2017年4月29日(土)TOHOシネマズ 新宿ほかにて全国ロードショー
配給:東宝
公式サイト:http://teiichi.jp/
ディープな原作を紹介
原作は漫画雑誌「ジャンプスクエア」にて2016年まで掲載されていた古屋兎丸(ふるやうさまる)による同名漫画「帝一の國」。
全14巻で、主人公・赤場帝一が海帝高校に入学し、ライバルたちと切磋琢磨しながら成長し、帝一が総理大臣に上り詰めるまでを、時にシュールに時にエモーショナルに描いた学園コメディーです。
映画では上演時間が限られているので、区切りが良いところまでで途中で終わるのかな?と思いきや、原作の数々のエピソードをギュギュッと2時間に凝縮し、ラストまで一気に駆け抜けちゃいます。
若干、早送り気味な描かれ方をしている場面もあるので、原作を読んでから観た方が、よりディープな「帝一」ワールドに浸れるかも知れません。
読んでから観るか、観てから読むか、どちらか片方では満足できない面白さに仕上がっています。
振り切った演技に注目!キャスト紹介
日本一の名門高校を舞台に個性豊かな仲間たちと命懸けの生徒会総選挙を繰り広げる学園コメディー映画「帝一の國」。
熱すぎるイケメン・パラダイスとも言える本作を彩る、最旬な若手注目キャストたちをご紹介します。
「野心の男」赤場帝一/菅田将暉
本作の主人公で生徒会長になるために命を懸ける高校1年生。
「総理大臣になって日本を世界一の国にする」という途方もない夢の実現のために、今できることをすべてやるという超行動派。2年次に生徒会長になるため、現2年生の氷室ローランドと森園億人のどちらの下についた方が良いのか天秤にかけます。鋭い直観力と発想力を持ち、数々の危機を乗り越えていきますが、思い込みが激しく、真っ直ぐに突っ走り過ぎて誰もついてこられないことも。名門お嬢様校に通う幼なじみの白鳥美美子と付き合っています。
赤場帝一を演じているのは、2009年のテレビ朝日系ドラマ「仮面ライダーW」でデビュー作にして初主演を飾った菅田将暉。
“スダマサ”の愛称で親しまれる菅田は、ファッション雑誌「ViVi」の「国宝級イケメンランキング」で1位の山崎賢人に続き、2位を獲得し、そのハイスペックなファッションセンスとともに中高生人気ナンバーワンの俳優です。2013年に主演した映画「共喰い」で暴力的な性癖と葛藤する青年を演じ、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得。これを機に、2014年の映画「そこのみにて光輝く」、2016年の映画「ディストラクション・ベイビーズ」など多くの映画に出演し、実力派俳優と呼ばれるまでに成長します。
菅田は、本作の実写映画化前から原作のファンで「この役は自分が演じるためにあるんじゃないかと感じていた。」と帝一役を熱望しており、これまで数々の熱い男を演じてきた菅田ですが、その中でもずば抜けて熱い帝一をフルスロットルで演じています。
2017年は本作の他に映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(声の出演)、「銀魂」「火花」「あゝ、荒野」への出演が決まっています。
「謀略の男」東郷菊馬/野村周平
帝一の小学校からのライバルで同級生の東郷菊馬。
父親同士が同じ通産省勤めなことも余計な確執に。校内すべての情報に通じており、人を陥れ欺くことばかり考えています。自分の目的のためなら仲間をも軽々と裏切る卑怯な性格の持ち主。
東郷菊馬を演じているのは、若手実力派俳優の野村周平。
プライベートは明るく陽気な性格の野村ですが、映画「ちはやふる 【上の句】【下の句】」「サクラダリセット 前篇/後篇」など、なぜか陰のある役や内に秘めた役を演じることが多いです。
本作では一見すると、野村だと気づけないくらい振り切った演技を披露しています。撮影現場は男子だけということもあり、いつも以上にテンションが高く、菊馬以上にぶっ飛んだ行動をする野村についたあだ名は「クレイジー・ファンタジスタ」。しかし、場を盛り上げ機転の利く野村は他の俳優陣から「現場が明るくなるし活気がでる。」と信頼も寄せられていたそうです。
2017年は映画「22年目の告白 ‐私が殺人犯です‐」「サクラダリセット 後篇」の公開が控えています。
「正義の男」大鷹弾/竹内涼真
帝一の同級生で父親が亡くなり母一人で家計を支えているため、アルバイトを掛け持ちしながら海帝高校に通う苦学生の大鷹弾。
公明正大、文武両道を絵に描いたような真っ直ぐな青年。森園とは将棋仲間であり、森園からは次期生徒会長へと推されていますが、本人は生徒会長になる気はそれほど大きくありませんでしたが、仲間たちの熱き闘いの中で弾もまた変わっていきます。
大鷹弾を演じているのは、2014年のテレビ朝日系ドラマ「仮面ライダードライブ」でブレイクした俳優の竹内涼真。
2016年に映画「青空エール」でヒロインの相手役を務めたことでも話題になりました。竹内自身もサッカーが得意で筋力トレーニングが好きで、大鷹同様爽やかな俳優です。撮影現場ではリョンリョンと呼ばれ、撮影を通してわかった竹内の天然ぶりがインタビューで発覚することも。
2017年は映画「LAST COP THE MOVIE」が控えていますが、今後は「爽やかな好青年」というイメージをどう脱却していくかがカギになりそうです。
「支配の男」氷室ローランド/間宮祥太郎
海帝高校2年でアメリカの自動車メーカー「ハリケーン・モーターズ(HM社)」の日本支社長の父を持つ氷室ローランド。
自分に絶対的な自信を持ち、勝つためなら賄賂さえいとわず手段を選びません。目的のためなら味方をも非情に切り捨てるため、敵も多くいます。カリスマ性があり、学園の王者として振る舞っている氷室は、帝一から次期生徒会長の筆頭候補として見定められますが・・・。
氷室ローランドを演じているのは、撮影現場ではお兄さん的存在だったという間宮祥太郎。
2016年に主演した日本テレビ系深夜ドラマ「ニーチェ先生」で主演を演じプチブレイクした間宮は、個性的な役柄を演じることが多く、笑いにこだわるコメディー俳優でもあります。2017年は映画「トリガール」「お前はまだグンマを知らない」で主演を演じることが決まっており、大ブレイクできるかは、ここ2〜3年が勝負の年になりそうです。
「戦術の男」森園億人/千葉雄大
海帝高校2年で冷静で理知的、穏やかな性格ですが、実はかなりの負けず嫌いな森園億人。
氷室と並んで次期生徒会長の候補の一人であり、文化部の生徒たちから慕われており、自ら動かずとも、周囲の人間が森園のために動いてくれる人格者。大鷹とは将棋仲間であり、大鷹を生徒会長候補として可愛がっています。
森園億人を演じているのは、映画「帝一の國」の男子メンバーの中では最年長となる2017年現在28歳の千葉雄大。
2016年も映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」などで高校生役を演じましたが、いつまで学生役を演じることができるのか?永遠のベビーフェイスに注目が集まっています。近年では可愛い系俳優を脱皮すべく、格好良い大人の男やクールな男や本作の森園役のような可愛い要素ゼロの役柄を演じることも増えてきています。
「補佐の男」柳原光明/志尊淳
付属海帝中学では生徒会副会長を務めていた榊原光明。
自らがトップに立つことには興味がなく、学校のアイドル的存在で「彼を手に入れたものが勝つ」と噂されるほど優秀な参謀。帝一を敬愛しており、彼を勝たせることに尽力を注ぎます。また、機械系に強く、自作の盗聴器などで情報を収集します。そんな光明に帝一も本音や決意を話し、信頼を寄せる間柄に。
榊原光明を演じているのは、モデル兼俳優でD-BOYSのメンバーでもある志尊淳です。
2012年に舞台「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」でデビューした志尊は、2014年にはテレビ朝日系ドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」で主演を飾り、さまざまなドラマ・映画・舞台に出演し、注目を集めています。2017年はフジテレビ系ドラマ「きみはペット」に主演、舞台「春のめざめ」でも主演を演じることが決まっており、ここ2~3年で本格ブレイクへの勝負の年となるでしょう。
本作同様、撮影中も現場のアイドル的存在だった志尊。可愛すぎて、男子メンバーで行った飲み会では「この中で抱かれるなら誰が良い?」と聞かれたそうですが、ふんどしで和太鼓を披露するシーンで見せる顔立ちに似合わない肉体美は必見です。
「揺れる乙女心」白鳥美美子/永野芽郁
名門お嬢様校・花園高校に通う帝一の幼なじみで彼女の白鳥美美子。
幼い頃に帝一と菊馬が美美子を巡って取り合い、帝一が勝利し付き合うことになったものの、帝一がスキャンダルを避けるため、糸電話デートをする清いカップルです。黒髪ストレートのふんわりした外見に似合わず、おてんばなところもあり、芯がしっかりした少女。帝一と付き合ってはいますが、帝一が選挙最優先で美美子にかまえないことに不満を持っています。
白鳥美美子を演じているのは、クラスにいる女の子的可愛さが人気の今最も勢いのある女優の永野芽郁。
もともと、ティーン向けファッション雑誌「Seventeen」のモデルとして人気があった永野ですが、2015年にヒロイン役を務めた映画「俺物語!」を皮切りに、2017年は本作も含めて映画「ピーチガール」「ミックス。」など5本もの映画に出演が決定しています。
海帝高校は社会の縮図!?映画「帝一の國」の見どころ
映画「帝一の國」のメガホンを撮るのは、映画「ジャッジ!」「世界から猫が消えたなら」など本作が長編映画3作目となる映画監督の永井聡。
数々の有名CMを手掛けてきた永井は、映画「ジャッジ!」のような瞬発的な笑いや映像のインパクトで観客を惹きつけることに長けており、最初から最後まで常に熱く、時に劇画タッチで描かれる「帝一」ワールドにはぴったりの人選です。
ただ、熱くて濃いキャラクターばかりが集まっているのではなく、俳優陣のしっかりした演技力により、各キャラクターが潰し合うことなく立っていて、その熱さの源となっているのは何なのか?それぞれの過去や現在、思惑などがスピーディーですが、きちんと描かれているのが、見どころのひとつです。
「政治とは流血を伴わぬ戦争である」と語る主人公・赤場帝一。学校で行うのは政治ではありませんが、海帝高校の人間模様は普通の学校よりもあからさまで、先輩に媚びを売る人間もいれば、賄賂を渡すような卑怯な手段に出る人間もいます。反対に、皆で協力して頑張っていこうぜ!というタイプの人間もいて、そんな帝一たちの姿を観ていると、どこか社会の縮図のようになっているのが分かってきます。
事実、名門と言われる私立校の中では、文化祭で実際に会社を設立してマーケティング、販売から何まですべて行って収支を競う高校もあり、学校とは社会へ出るための準備の場所なのです。
学生時代にどうしようもない挫折を経験し、仲間とともに泣き、再び立ち上がり強くなることが、一生分の武器になるということを教えてくれる作品に仕上がっています。
日本映画界の新旧対決がここに!
映画「帝一の國」では日本映画界を揺るがす2つの新旧対決が劇中で行われています。
一つめは、「赤場帝一」対決。
実は映画より前の2014〜2015年に舞台「學蘭歌劇 帝一の國」が上映されており、帝一役を俳優の木村了が務め、大好評のうちに幕を閉じていたのです。そして、その木村がなんと本作では海帝高校現生徒会長・堂山圭吾役で出演しているのです。菅田の新・帝一を旧・帝一の木村が海帝高校の絶対的王者として見守るという夢のような対決をスクリーンで観ることができます。
二つめの対決が、千葉雄大と志尊淳の新旧カワイイ対決。
これまで可愛い系俳優のトップのポジションにいた千葉ですが、本作では「にゃんにゃん」言葉に天使の輪がキラリと光るサラサラヘアーの志尊に可愛いポジションを取られた形となってしまい、現場でも男性だらけのせいか、皆が志尊を「可愛い可愛い。」と可愛がり、最年長の千葉は「じじい」扱いだったそうです。そんな千葉は本作の番宣などで「可愛いは譲りません!」と宣言し、共演メンバーからも「腐っても「可愛い」を離さなそう。」と言われていました。
「帝一」祭りは始まったばかり!
劇場公開前に一足先に行われた完成披露試写会では、劇中シーンにもあるド迫力のふんどし和太鼓のパフォーマンスを披露し、大いに会場を沸かせた菅田ら出演者たち。
劇場公開前日までにフジテレビ系にて「帝一の國〜学生街の喫茶店〜」のスピンオフドラマが5夜連続で放映され、劇場公開された今が最大級の山場かと思いきや、まだまだこれからがあるのです!木村了がtwitterで「夏にはまた帝一」と呟いており、調べたところ、2017年夏に「學蘭歌劇 帝一の國」のライブ公演『大海帝祭』を開催するようです。詳細は未定なようなので、追って続報を待ちたいですね。
そして、本作の公開を記念して行われた永井監督と原作者・古屋兎丸とのトークショーでは、古屋が原画展の来場者プレゼントにした書き下ろし漫画に出てくる帝一の息子・海一を主人公にした「海一の國」の構想を明かし、会場が盛り上がりました。ちなみに海一=海帝高校で一番ということだそうです。こちらももし実現したら面白そうですね!
主題歌はクリープハイプの「イト」
映画「帝一の國」の世界観を盛り上げる主題歌を担当するのは、SMAPに曲を提供するなど実力派ロックバンドで知られるクリープハイプ。
これまでの楽曲のミュージック・ビデオに大東俊介、池松壮亮、黒川芽以、高梨臨、高畑充希など豪華な俳優陣が出演していることでも有名なバンドです。
ボーカル&ギターの尾崎世界観が作詞・作曲を描けた書き下ろし曲「イト」は、ライバルを蹴落としてでも勝ち残ろうとする登場人物たちを、操り人形の「糸」と戦略の「意図」にかけて表現しています。「運命と呼べるその日まで探して壊して、何度でも立ち上がり突き進め」というエールが込められた曲で、力強く、スピード感溢れる本作にピッタリの明るい楽曲となっていますので、映画と併せてチェックしてみてくださいね。
いかがでしたか?
今をときめく人気若手俳優たちが昭和の世界観を演じている映画「帝一の國」。
爆笑の後には、古き良き日本男児の力強さにガッツとパワーを貰える映画となっています。ぜひ、劇場でご覧ください。
(文 / Yuri.O)