なんと容量5万mAhオーバー。災害対策にも使える大容量モバイルバッテリー
今はスマートフォン用では容量が1万mAhぐらいからが、大容量のモバイルバッテリーと呼ばれるクラスの製品になると思います。これぐらいの容量があればAC充電器無しでもスマートフォンをかなりの時間運用することが出来ます。
ですが世の中にはすごい製品もあるもので、このレベルをはるかに超える容量を持つモバイルバッテリーが商品化されています。
今回取り上げるリンクスインターナショナル取り扱いの「enerpad AC-54K」もそんな製品の一つで、容量はなんと5万mAhオーバー。電流出力の能力も高いので、スマホだけではなくもっと色々な機器との組み合わせでの利用が考えられます。
今回は超がつくレベルの大容量モバイルバッテリー「enerpad AC-54K」をご紹介します。
AC出力も可能な豊富な出力端子
enerpad AC-54Kは容量が大変大きく、その分、電流出力の能力も非常に高くなっています。
USBのType-Aのコネクタを2つ、USB Type-Cのコネクタは1つ備えていて、USB Type-Aの端子では最大3.4Aの電流出力が、Type-Cからは3.1Aの出力が可能になっています。ほとんど全ての機器で急速充電が可能になるはずです。
加えてenerpad AC-54KはAC120Vの出力ポートも2つ備えています。AC電源としては最大250Wの出力が可能です。連続稼働ならば200Wの出力に対応しています。
これだけの出力があればノートパソコンだけではなく、消費電力の少なめのデスクトップパソコンも十分に動かせます。
200W出力時の連続稼働時間は最大約35分です。
AC出力を利用する場合の注意点は、出力電圧が日本国内仕様の100Vとはなっていないところです。120Vの電圧がありますので、ユニバーサル仕様のAC電源でないと破損する可能性があります。
この部分には十分に注意しましょう。
重量・サイズはさすがに大きめ
enerpad AC-54Kのサイズは222mm x 161mm x 50mmと、モバイルバッテリーとしてはかなり大柄です。AC120V出力のためのインバーターなども内蔵するため重量の方もかなり重く、1.4kgほどあります。
普段から持ち運んで使う性格の製品ではないと思いますが、サイズと重量感は利用前にしっかりとチェックしておいた方が良い製品でしょう。
UPS的な利用も可能
enerpad AC-54Kは給電しながらの充電にも対応しています。
このため消費電力が少なめなサーバーならば、コンセントとサーバーの間にenerpad AC-54Kを挟むことで、enerpad AC-54Kを非常用電源のUPS的に活用することも可能です。
200W出力で35分の可動が出来ますから、万が一の停電の際にサーバーの緊急シャットダウンの時間は十分に確保できるでしょう。
サーバーをノートパソコンで構築している場合には、一晩ぐらいはenerpad AC-54Kの電力だけで稼働させ続けられるかもしれません。
信頼性の高いパナソニック製リチウムイオンセルを採用
enerpad AC-54Kのバッテリー部分には、信頼性の高いパナソニックブランドのリチウムイオンバッテリーを採用しています。
充放電のサイクルは500回程度の利用が可能になっています。
もちろん、過充電、過放電、過熱などに対する安全回路は備わっていて、高い安全性を誇ります。
あちこちでスマートフォン向けのモバイルバッテリーの発火事故が起こっていますが、容量が大きくなるとバッテリーは結構危険なデバイスになり得ます。
十分な安全対策の施されたenerpad AC-54Kは、使用時の安心感も高い製品と言えるでしょう。
enerpad AC-54Kは容量が大きな分、価格は34,800円とかなりのお値段になりますが、最近の大雨災害などのニュースを見るとこういった製品も必需品になっていくのかも、などと考えたりもしますね。