ファミコンソフト体験記「ネイビーブルー」

今回紹介するゲームはこちら、「ネイビーブルー」です。この作品は1992年にアイマックスが発売したものです。

ゲームボーイに同じ海戦ゲームとしてレーダーミッション、NAVY BLUE、NABY BLUE 90の3作品がありますが、ファミコン版のこの作品はNAVE BLUE 90のリメイクとなっています。この頃、ファミコンのソフトをゲームボーイ版としてリメイクすることはよくありましたが、この作品のように逆にリメイクするといった流れは珍しいものでした。

さて、ゲームシステムですが、ボードゲームに近い戦略型海戦ゲームとでもいいましょうか・・・。パズルゲーム的感覚のゲームです。言葉での説明が難しいので順を追って説明していきます。まずは自軍の配置を決めます。8種類の艦船のうち、何種類かを選択し(この時にスペシャルアイテムである特殊砲弾も選択します)、8×14マスの中に配置します。相手側にはこのマス目のどこに自軍が配置されているかわかりません。もちろん、プレイヤー側も敵がどこに配置したかはわかりません。この状態からスタートします。

作戦が開始されたら、自軍、敵軍が交互に順番で砲撃をします。基本1ターンで1発ですが上記のスペシャルアイテムを使うとそのアイテムに応じて複数の弾で砲撃できます。砲撃地点をマス目から選んで砲撃します。判定として、「MISS」「おおなみ」「HIT」の3種類が出現します。「MISS」はその上下左右のマスに相手の船が存在していないことを示し、「おおなみ」では上下左右マスのどこかに最低一か所、敵の船が存在していることを示し、「HIT」は敵の船の存在するマスに砲撃したことを示します。この情報から相手の船の位置を割り出し、こちらの船が全て沈められる前に相手の船を全滅させることが勝利条件です。一部の船を除き、基本的に船は長細いものです。うまく情報を読めれば、連続攻撃の大チャンスです。ただ、ヒットしたからといって、それが何の船かがわかるわけでもないため、油断は禁物です。逆に砲撃される側について注意すべき内容としては、船の全部のマスを砲撃されるとその船は沈没し、その船用に用意していたスペシャルアイテムも一緒に失ってしまうということです。せっかく後半のここぞというときに使用しようと思っていたアイテムが、意外と前半に沈められるなんてこともしばしばあります。そうならないように戦略を練るゲームがこの作品です。

この作品、非常に面白いです。今のゲーム業界ならインターネット対戦も可能であるため、リメイクしたらすごい人気がでるんじゃないかと推測します。まだプレイしたことがない方は絶対プレイしてみるべきです!